見出し画像

今一度「日本半導体凋落の真因を考察」②~なぜ真因が重要か?今更そんな議論は必要か?~

なぜ、今頃になって四半世紀前に終了した日米半導体協定を論じているのか?


新たに日本の半導体産業を成長・拡大させようとする時、それをリードする当事者が持つべき意識が異なってくる。
従来から言われてきた設備投資判断やポートフォリオ転換戦略、グローバル化の失敗を原因とするとマーケティングや経営戦略に長けた経営者のもとで、先行するTSMCを追いかけて追いつき追い越せに注力していくことになると思われる。

しかし今回の仮説が正しいとすると、


私は、差別化を発想する力、実現するちから、それを競争優位に結びつける力、そしてさらにこれらを持続的な価値づくり能力としていく力だと思う。
それは、一握りの優秀な経営者ではなく、差別化による競争優位を産み出すことができる発想能力と実現する行動力、そして両者を貫く差別化で儲けようとする強い意識ではないだろうか?
そして、そのような意識を持つできるだけ多くの社員を集め・育てて、ベクトルを合わせていくことが経営者に求められることではないだろうか。
個人的にも、欧米の経営学でもてはやされる優れたプロの経営者によるものではなく、過去の遺物になりつつある日本的経営の流れを汲むような経営で日本の半導体産業を再興してほしいと思う。
これから、仮設の検証を進めて、正しければ、再度この議論に戻ってこようと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?