5月のアトリエから 「色との対話」
4月、Aちゃんが興味を持ったのは、「色を混ぜて、あたらしい色をつくること」でした。
あるとき、「オレンジ色がつくりたい」と言ったAちゃん。
色を混ぜてもなかなか思っている色に近づけず、そのとき、正解・不正解がある混色のルールに対して、わたし自身も「黄色と赤を混ぜるとオレンジになるよ」と正解を伝えてしまうことへの戸惑いがありました。
もう少し違ったアプローチができないだろうか。そのときの経験からヒントをもらい、5月のテーマを「色との対話」にすることにしました。
じっくりと、色を混ぜる実験をするために、5月におこなったのは、パステルでの混色です。
えのぐのように、すぐに色が混ざらない。
一色ずつ削って、粉にして色をつくる。その遅さ。
気になる2色を混ぜて、パレットのように並べてみる。
Aちゃんからの提案で、つくった色には何色を混ぜたのかを記録。
色のグラデーションも楽しみました。
最後は全部の色。「わー、虹みたい!」
「やってみよう」、「試してみよう」。「つくりたい色をつくる」に近づくために。