見出し画像

自己肯定感について考える


Photo@派遣先
カメラを向けるとすぐにポーズを取ってくれるみんな
(あえてぼけてる写真)

インドネシアに来て驚くことは、
みんな自分が大好きということ。

自己肯定感がものすごく高い、そう感じます。

老若男女問わず、みんなセルフィーが大好きだし、
誰かに取られるのも大好きだし、
ポージングがモデルみたいだし、それをすぐにSNSにアップロードする。

ビジュアル的な自己肯定感だけは低い私は、
その光景に驚くばかりです。
でも本当に素敵だなあと感じます。

例えばプラスサイズと形容されるような女の子たち、ご高齢の女性達、、
自分が一番綺麗に写るポージングを本当によく知っていて、
それをさらに格上げするような笑顔と共にセルフィー。
即座にSNSへ投稿。本当に素敵だなと思ってしまいます。

加齢とか、体型とか、日本では一般的に
マイナス視されることも多い点ですが(もちろん一概には言えません)、
それを何も感じさせない振る舞いに、ただただ、憧れます。

自分の自己肯定感が低いが故に、
”セルフィー美しい人のもの”と考えていた自分。
(正確に言うと、自分を美しいと肯定できる人のもの)
これまでほとんどセルフィーを撮ることがありませんでした。
セルフィーをする自分が許せないというか。そんな気持ちでした。

散々人を撮っておいてこんなこと言うのもアレですが、
あんまり写真を撮られることも得意ではありません。

ものすごく細かいことを言えば、
自分の顔とか体型が大嫌い、という訳ではなく、
わざわざ撮るほどのものではない、
という、アクションを起こすという点において自己肯定感が低いです笑

だから撮ってもらった写真で気に入ったものがあればSNSに上げることも嫌ではないし、、、共感してもらえるだろうか、、笑

まあそれはさておき、あるインドネシア人が、
僕はセルフィーも、写真を撮られることも大好き、と堂々と言っていて、
理由を聞くと、一瞬一瞬を残すことは大切だと。
そこに自分がいた事実を残す必要もあると、そう言っていました。

なるほど、壊滅的にセルフィーが下手で、
本物のほうがずっと綺麗な人もたまーにいますが、
彼・彼女たちがセルフィーを撮りたがる理由がわかった気がします。笑

自己肯定感的な意味でいうと、
こちらに来ると本当にいろんな人が、話しかけてくれます。
学校では”ハロー、せんせい!”
街中やレストラン、タクシーでもしょっちゅう声をかけられます。

インドネシアってあんまり客引き文化がないのか(バリとかはちがうかも?)
純粋に外国人・日本人に興味がある人が多いです。
(他の国は客引きが大多数で割と無視してしまう。)

日本人は特に少なく(在住者は10人未満らしい)、
いるだけで目立つような場所なので、
みんな自分に興味があるのでは?!
という気持ちにだんだんなっていきます。笑

だからとりあえず誰にでも挨拶をするし、
先生と呼ばれたらすぐ答えます、が、
挨拶しても無反応なこともあるし、
先生が私ではなく、パートナーのインドネシア人の先生を指すこともしばしば。

日本でいう、自分に手を振ってるのかと思って振り返したら違った、
ってやつですね。
しかもインドネシアで起こるこの現象、
相手は全く知らない人だったりもします。
日本だと自意識過剰感がめっちゃ恥ずかしいけど、
なんかこっちだと許せる気がするのも不思議。
自意識過剰になっていきます。笑

いわゆる”モテる”友人たちは、
みんなが自分に興味あると思いながら生きると楽しい、とか、
自分のことを可愛いと思い込む、とか言っていましたが、
その意味がちょっとわかった気がします。

日本でこのマインドで生きるのはまだまだ難しいような気がするけど、
こういうのもいいなと。

結局、自分を好きというのは、人と違うところを見つけて、そこを好きになれるか、そこに自己肯定感がついて回るのではないかと、そう思っています。

そういう意味で、私は海外にいると、外国人である自分を最大限に活用します。

それは自分が日本人であるという、大多数とは違うところを認めているから。

そして、割と日本人が受け容れられている、日本人である自分に周りが興味を持ってくれる、という一種の自己肯定感があるから。

でもそれは結局、環境が作り出した、相対的な違い。

日本にいる自分が、自己肯定感が低いのは、自分で人との違いを見つけて、それを魅力的に見せようという心がけと努力をしていないからなんだなあと、改めて気付かされました。

ただ、内面的なところは割とできるのに、どうしてビジュアルになるとうまくいかないのかはまだ謎が解けないまま。。

ただ、気をつけたいと思うのは、
この地では、私は
”外国人”であり、”日本人”であり、
”外国人女性”や”日本人女性”でもあります。
外国人、そしてさらには日本人が少ないこの土地、
私はすべてのフィルターに引っかかります。

どのフィルターで見られているのか、
こちらが理解するのは難しいですが、
それは自覚しないといけないなと。
例えば日本に興味なく、外国人に興味があるのに、
”日本”ばかり押し付けても仕方ないよなということです。

あと嫌でも女性ということも意識しなくてはならないのが海外。。

長期滞在をしないなら、深く考えずに振舞っても問題ないのですが、
今回の半年の滞在は、一瞬の関係ではないし、
できれば日本に戻っても続いて欲しい関係だからこそ
いろいろ意識しないといけないんだなーと考えさせられます。

初の長期滞在、いろいろ見えてきて面白い限り。
20カ国も旅していてもやっぱり長期滞在って大切!!と思う次第です。


いいなと思ったら応援しよう!