混乱の日々に
26年という短い人生ではあるけれど、生きてきた中で、こんなにも混乱した日々は無かった。これは私だけでなく、還暦目前の両親にとっても同じ状況らしい。
新型コロナウイルス、こんなにも猛威を振るうなんて。こんなにも医療が進んだこの世の中で、こんなにも感染し、命を落とす人がいるなんて。
国境を超えて、人が大勢、容易に動けてしまうから、広まってしまったんだと思うと、なんとも言えない気持ちに。
私がもし1年遅く帰国していたら働き口はなかったかもしれない。
8年前父親が倒れたときに、このウイルスが流行っていたら、ICUのキャパが足りず、父は命を落としていたかもしれない。そして私も大学なんて行けず、高卒だったかもしれない。働きたくてもどこもクローズして働き口もなく、困窮していたかもしれない。
結局、運とタイミングってある。今大変な思いをしている人たちのことも、紙一重。他人事と思えなくて、日々のニュースに胸を痛めている。
1年前の転職活動のとき、私は商品やサービスに近いところで仕事をしたくて、新しい会社やベンチャー企業に絞って就活をしていたけれど、それは目に見えない、実感のない景気の良さがあったからだったんだ、と今思う。
この先、リーマンショックよりも4倍もマイナスに落ち込むと言われている経済。自分はそんな状況で、また同じ思考・選択をできるだろうか。絶対にできないと思う。公務員の人気がまた上がったりするのではないだろうか。起業する人も減り、ベンチャー企業もなかなか出てこなくなるのではないか、そんなことを思ったりする。
自分が決めた道、と思っているけれど、やっぱり運やタイミングってある。あの時期だったから選べた選択だった。繰り返しになるけれど。
この混乱の世の中で、今の会社に入ってよかった、と思うのはも、ともとリモートワーク、フレックスは認められていたけど、今週からは完全にリモート、オフィスもクローズ予定、手当支給、WiFi支給など、動きが早いこと。
スタートアップにしては身動き取りにくい規模だとは思うけれど、きちんと指示が出るのは嬉しい。変化に対応できる業界、企業がきっと残って行くのでしょうね。
そして会社員という身分のありがたさを実感しつつ、なにかできることはないかと模索する日々。
ありきたりの言葉にはなるけれど、医療関係者、生活必需品店舗に関わる方々、その他休まず、在宅もできず、人々の生活を支えてくれる多くの方々には心からの感謝を。
人にうつさない、ということを世の中みんな意識してほしいよ本当に。