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おむすびコロリン
555文字
落とし物がコロコロ転がり、🍙おむすびコロリン、とお話しは発展して行く。
手から何かは忘れる程に記憶が無い・・・と言うかそれどころではなかったのが本音 (笑)パン屋さんでお仕事していた頃のお話しは今も目の前にあり思い出なのだろうか ? と事あるごとに考えてしまう。
パン生地をこねる大きなステンレスの機械、磨かれてステンレスの光り方はキラキラとステンレスの厚みを、頑丈さを主張している。
手から物を落としてしまい空かさず、落ちた瞬間忍者の如くに拾う為に手を伸ばしながら、しゃがんだ。
ガン、鈍い音がした、ウッ 星が三つ見えた、ウ~~ 息が止まる、身体が動かない、頭蓋骨良く持ちこたえたが、誰も居ない工場で暫くうずくまっていた。
左眉毛の上に小さくコブが出来た、打撲ね、その後何もなく脳みそは正常に働いている、あばら骨の骨折で病院訪れた際に、病院の先生は真っ先にオデコに突進、痛かったでしょうと言った。
話すとアバラが痛いので うんうん と頷いた。
オデコじゃな~い。
いつも前髪はお菊人形、風は意地悪、オデコのコブをいつも見ようと前髪を持ち上げて通り過ぎて行く、たまに、大きな声でガラガラ笑い声出している。
最近コブの成長が見受けられて来た、病院に行きたくない私は鏡を見ながら目を反らし、思案の泉を泳ぎまわる。