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愛猫ビー・オイとコラ

 ヤレヤレ~6    854文字

 雄と雌の二匹の子猫に名前を付けた。
 ・・・だが、その名前を呼んでも知らんぷり見向きもピクともしない、原因はウンチを食べるのでいつも、オイ、コラと四六時中叱り付けていたからだろう。
 結局正式名は今ではまったく思い出せない、そして雌の方はコラという名前で (笑) 雄はオイになってしまった。
 まったく見つからずに隠密活動2か月が過ぎようとしたある午前11時頃と記憶している、だったかな~
 気づかれない要因は、この二匹は鳴き声を全く出さないのが功を奏した、そして私は気が緩む、油断、脳みそがダラ~と垂れてしまっていたのだろうと、思う。
 猫は本来鳴く事はしないと云う、子猫が鳴く時は親のお乳が欲しい時という、甘えて鳴く、飼い猫が鳴くのはご主人に甘えているから声を発すると動物の専門家が話していた、随分経ってから知る事になる。

 ある日。
 
私の部屋の引き戸がほんの僅か・・開いていた、そこからチョコンと二匹の頭が縦に積み重なり外を眺めていたらしい、父は第一発見者、さぞや驚いた事だろう、今思うと笑ってしまうが怒鳴りまくられた記憶が少し覚えている位で、コチトラもう既に腹はあぐらをかき、とぐろを巻いていた。
 そんな私の態度を見た父は捨てて来いとは流石に言わなかった。
 しめしめと思ったわ、ヒッヒッヒ~。
 
 一番可愛い盛り、雄のオイは婿入りが決まったが矢張り雌のコラは嫁入りは出来ずに (笑) 後にビーのお嫁さんになりました。
 
 晴れてこの二匹は自由に広い我が実家の敷地の中を歩き回れる様になり、可愛い盛りもあり皆から可愛がられてすくすく成長して行く、ビーはこの二匹のお守り役として目を光らしていた。

 オイが貰われて行った家は商店を営んでおり、ある日通り掛かると・・もうオイではなく新しい名前になっていたが、そのお店の陰干しのホッケにぶら下がっている姿を目撃した、今の様にスマホがあると記念映像が残せたのに~、映像はわたしの脳みその中にしっかりと刻まれているだけとなっってしまった。
 
   つづきま〜す
 
   

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