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 思えば・・(笑)遠くに♬

897文字

 思えば最近めっきり寒くなり、夜の散歩一日さぼり、雨が降り今晩は散歩出来ないわね~。
 自分の奥を探れば雨降りにシメシメと言うニンマリ顔が潜んでいる。
 自分の敵は自分、世の中には敵なんていない事が裏付けされたわ。
 岩をも貫く意思が必要、柔軟性が必要なのよ、何処かで囁く視えない敵が、甘い言葉を次から次に吐き出している。
 そんなこんなでギャー➰ 😱 指折り数えて又又 ギャー、10日もサボってしまっていた。
 そして何かに責任転換、あの日は忙しかった、雨降りだからね、少し風邪気味だったから仕方がないわね。
 物凄く意思の弱い自分を何処かでフォローしまくって、次の朝今日こそ夜の散歩再開を自分に誓う。

 夜しか行かなかった公園のベンチ、暗闇の中、月の明かりで薄っすら白く浮き上がり、神秘的な世界をかもし出していた。
 お日様燦燦の時間帯にはどんな顔なんだろう ?? 
どんなかな~♪♪どんなかな~♪♪、無限な神秘の世界はどんなかな~と、少しウキウキで歩いて何時もの公園が見えて来た。
 公園ちっちゃ~い、あっらー、私のベンチがあった~けど、祭りの後の言い知れぬ侘しさは、見ては行けなかった、賑やかで楽しかった夢の後を記憶が掘り出して来る。
 夜とは違い、お犬様とお散歩の方々とすれ違う、公園の転んだ芝生の凹凸が浅い、落ち葉🍂を踏みしめて、夢の後のベンチにまっしぐら、木製ベンチは風雨にさらされて誰も利用してくれないのよと、寂しく佇んでいた。
 私は定位置に座り辺りを見渡す、風が秋終わりを吹き知らせて、芝生に落ちている枯れ葉を持ち上げ、風の道に誘っている。
 カサカサコソッと落ち葉は向きを変えているが、少し長い草に遮られて旅は終わってしまった。
 暑い夜を幾度も超えて公園のベンチ、満月が見えないわ~と夜空を見上げて嘆いた、幾度の夜空を越えて、思えば色んな夜が私の後ろで佇んで眠りについている。
 思えば季節は木々の葉を冬支度にいざない、憧れの緑なす大地への下準備を、音もなく突き進んでいる。
 思えば私は時間の旅の途中、此処迄来た、遠く迄来た。
    思えば遠くに来たもんだ
    この先何処まで行くのやら
 

#エッセイ

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