クルマユリに願う
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連日、桜が咲いたとテレビは賑わい、あらゆる物が桜一色に染まったのは、彼方の記憶の中。
心細めて待ちわびていた春は過去、道端のオレンジリリーに目を見張り、カラフトイバラの濃いピンクと香りに楽しんで、季節はエゾニュウの花を咲かせ始めた。
背丈は2メートル程にもなる、湿原の近くでしか見れなかった花は、今は普通に道端で咲いている。
とりわけ美しい花ではないけれど、なんとなく気になるエゾニュウ、こんもりと花の大きさは30センチ以上のもあり、おわん型がイイ~とか ? は、さておき、背丈は2メートル近くまで伸びる、花の大きさ背丈は、野に咲く花々を圧倒して目立っている。
草花達は殆どが白~ 草色した白系ばかり~ つまんない~ 車を走らせながら、目をキョロキョロしていると、赤い物がみえると嬉しくなり、何々となりワクワクするが、残ね~ン立ち木に赤いリボンだったわ、となる事、結構ある。
何かの目印か測量なのかは分からずじまいなのが、スッキリしない。
すると笹の中に一本のクルマユリがぴよーんと首を伸ばしてオレンジ色の花一輪咲かせていた。
このユリは群生はしない、時折一本だけ見かけるだけ、消え入りそうに咲いている。
随分過去に実家の畑の横にあったのに気がつかず掘り起こしてしまった事があった。
あっ え~ スコップの先に乗っかった球根はパラパラと離ればなれ、儚く崩れてしまった。
慌てて集めて大事に埋めて、お願いします消えないで花を咲かせて下さいと願ったが、二度と芽さえ出て来なかった。
このクルマユリが増えない理由は、小さな球根の崩れやすさにあるのではないかと、勝手の考えている。
誰かは掘り起こして持ち帰ろうとした人はいると思う、そんな私も出来るなら・・・お持ち帰りしたい、ただ、相当難しそう~、土の好き嫌いもあってと、考えると、時折見かけるクルマユリちゃん頑張って咲いてくださいませね、といつも願ってしまう。