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今日をペタペタ歩くわよ~
1072 文字
朝の空の真ん中にお月さまピッカピカ、お星さまキンキラキンパタパタ瞬きして、鹿ちゃんの頭が見えるわ~ 危険だわーとお尻の毛が真っ白に広がっている。
暗闇の中では物凄く白く可愛い丸、それも綿毛の様に柔らかそうに見える、実はゴワゴワで物凄く硬い毛なのですよ、もしかして針位硬いかな、半分嘘です。
数年前23時頃走っていた、どうしてそんな時間に車を運転していたのか思い出せない。
風もない静かな夜の暗闇の路肩に気になる物がふわり、ふわり、私はギョッ、視えてはいけない物が見えた、丸い白い物が運転席の私の目に飛び込んで来た、イヤ~怖い~あれは何~斜め前方の茂みの上を白い丸いフワフワした物が・・・私は60㌔走行、距離が縮まらない一定の距離を保って、ホワンホワン、ライトに浮かんでふわりポアン一定距離は変わらない。
背中が凍りつく、心がビービー悲鳴を挙げている。
ルームミラーは絶対見えない様にシッカリ上に傾けて、良からぬ物見えない様に、暗闇では何時上に傾けて用心、視なくてもいい物は視たくない心理、私は臆病者過ぎてギャーッ一時停止する十字路、左からランドクルザーらしいライトが車体も確認出来て迫って来ている、大きな一本の木が暗闇に黒く見える、その車が通り過ぎるのを待つ間にボトルの熱々コーヒーを啜って ?? あらっ 来ないわね~少し前進ソロ~リ・・・👀?? 朝の暗闇しかなかった。
あの世とこの世の境界線に私は居たのかしら ??? なんていう事が数十回もあると、ある程度は慣れてはいるけど、斜め前を白いホワンホワンは流石に怖い~、心がプルプル、ハンドル握る手に力が入る。
大きな角がライトに浮き上がった、雄鹿は一瞬こちらを振り向き止まった、大きな角がライトに浮き上がった。
いや~ん 鹿さんではないですか~お尻の毛が広がっていたのね~
(汗)(冷や汗)(笑)
直線の平坦な道路を一キロ程怖い思いをした。
記憶のヒダに隠れていた思い出がひょっこり頭を出して、映像まで流れて来た、そんな事があったわね、そして何故そんな時間帯に走っていたのか思い出そうとして考える。
駄目だわ、いくら考えてもおもいだせなかったわ~ 諦めて今日の朝の運転はソロ~リ運転、昨日の初雪は雨に変わり朝の気温の低さで路面が、ブラックにピカピカに光って見えるのは気のせいかしらと思いたかったわ。
本当の事を言おうか・・・実は視えない者が視える怖さの千倍もブラックアイスバーンが怖い~と実感した今日の始まりは、ゆっくり牛歩でポテポテも優雅でいいかしらね。