里山探検家ななまがり

Keigo SAKAINO/栃木県/中山間地域/生物を追い求め日夜フィールドを駆け回る/栃木県茂木町の生物相を調査中(2023年)/湿地の中心で、生物多様性をさけぶ

里山探検家ななまがり

Keigo SAKAINO/栃木県/中山間地域/生物を追い求め日夜フィールドを駆け回る/栃木県茂木町の生物相を調査中(2023年)/湿地の中心で、生物多様性をさけぶ

マガジン

  • 生き物まとめ/生物分類技能検定のための自主勉強

    生物分類技能検定 2級(動物部門・植物部門)を受験するために得た知識を町内の生き物情報と合わせて紹介します。おもに自分用のまとめ記事です。

  • めざせ1500! 町内生物探索

    1年間かけて町内の生物相を調査中。 2023年は維管束植物、哺乳類、魚類を中心に記録を集めていきます。 調査の様子やその過程をnoteに載せていきます。

最近の記事

日本産淡水魚類 ヤツメウナギ目ーコモリウオ目

ヤツメウナギ目 ヤツメウナギ科  ◇ミツバヤツメ属 Entosphenus   ■ミツバヤツメ(環境省 LP)  ◇カワヤツメ属 Lethenteron   ■カワヤツメ(環境省 Ⅱ類)   ■シベリアヤツメ(環境省 準絶)   ■スナヤツメ北方種(環境省 Ⅱ類)   ■スナヤツメ南方種(環境省 Ⅱ類) メジロザメ目 メジロザメ科  ◇メジロザメ属 Carcharhinus   ■オオメジロザメ(ウシザメ)  ◇ヒラガシラ属 Rhizoprionodon   ■ヒラ

    • 冬の動物探索 vol.1

      年が明けて早2週間。 年始休みと土日祝を活用し、町内の生物探索にさっそく出かけてきました。 3月になるとどうしても植物観察に忙しくなるので、冬のうちにできるだけ哺乳類と魚類の記録を増やしておきたいところ。 本来、寒いのが苦手なので家の中にいたい気持ちに見切りをつけ、フィールドに出ています。 哺乳類については、これまで巡視していたポイントに加え、新たなポイントをいくつか探し、地道に歩き回って痕跡を探しています。 1月16日現在、確認した哺乳類は、 1.ムササビ 2.イノシ

      • できるだけ測ってみる

        noteを始めてみたものの、ほぼ活用できなかった2022年。 なにを書けばいいのか迷いに迷い……。 年が明けて2023年、noteで書いていこうと思う内容がやっと1つ決まりました。 それは、生活拠点である「"茂木町"の生物」を1年間(365日)調査して、その結果を資料・文献としてまとめる、という作業の途中工程です。 もちろん、すべての生物を把握できるとは思っていません。 刻々と変化する時代の中、どんな生きものが存在していたのかを分かる範囲でいいから記録しておきたいと思っ

        • 日本の爬虫類[レッドリスト2020・特定外来生物]

          掲載種内訳▶絶滅:0 ▶野生絶滅 EW:0 ▶絶滅危惧種:37種(亜種)  ▶準絶滅危惧:17種(亜種)  ▶情報不足:3種(亜種) 評価対象 種数:100種(亜種) 掲載種数 合計:57種(亜種) 絶滅危惧IA類(CR) ◼マダラトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae orientalis ◼イヘヤトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae toyamai ◼クメトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae yamas

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        • 生き物まとめ/生物分類技能検定のための自主勉強
          5本
        • めざせ1500! 町内生物探索
          2本

        記事

          日本の爬虫類[本州産のヘビまとめ]

          本州とその周辺の島嶼に棲息するヘビ日本固有種 本州産のヘビはタカチホヘビ(中国南東部にも分布)を除いて、すべてが日本固有種(ヒバカリのみ固有亜種)である。 本州産のヘビで「環境省レッドリスト2020」に判定された種はいない。 北海道と伊豆諸島に分布しない3種 ▪タカチホヘビ ▪ヒバカリ ▪ヤマカガシ 体サイズと尾長の比率 1.タカチホヘビ:30-60cm/頭胴長20-35の% 2.シロマダラ:30-70cm/頭胴長の20-25% 3.ジムグリ:70-100cm/頭胴

          日本の爬虫類[本州産のヘビまとめ]

          日本の爬虫類③ ナミヘビ科

          ナミヘビ科100属あまりを含むヘビ類のなかで最大のグループ。オーストラリアの一部を除いて全世界に分布している。日本では4属11種3亜種が確認されている。 頭部はよく分化した鱗板で覆われている。鼻孔は基本的には吻の側面にある。小型のものから3mを超す大型の種までさまざまな種がいる。卵生のものと胎生のものとがいる(※日本産はすべて卵生)。体鱗は多少、瓦状に重なり合っている。腹板がよく発達し、日本産の種はすべて尾下板が対になっている。 ■アオヘビ属 Cyclophiops 琉球

          日本の爬虫類③ ナミヘビ科

          日本の爬虫類② セダカヘビ科

          セダカヘビ科インド東部から東南アジア、台湾、中国南部にかけて分布。3属20種が確認されている。 上下両顎すべての歯に溝がなく、上顎歯はほぼ等大で9本以下と数が少ない。日本には八重山諸島固有のイワサキセダカヘビのみが分布している。 セダカヘビ属 Pareas インド東部から中国南部、東南アジアにかけて分布し、一部が台湾を経て八重山諸島に分布している。上顎歯は短くて垂直方向に広がり、4−9本の歯がある。下顎歯のうち前端の1−3本はとくに長い。 イワサキセダカヘビ Parea

          日本の爬虫類② セダカヘビ科

          日本の爬虫類① タカチホヘビ科

          タカチホヘビ科従来はナミヘビ科に分類されていたが、最近の研究結果から独立した科として扱われるようになった。アジアに分布し、5属20種あまりが確認されている。日本の他には、インド北東部からインドシナ、中国、台湾などに分布している。 小形の種が多く、全長は最大でも80cm程度。眼は小さく、上顎には20本以上の歯をもつ。乾燥に弱く、ほとんどの種が森林に棲息する。半地中生活であることが知られている。日本にはタカチホヘビ属Achalinusのみが分布している。 タカチホヘビ属 Ach

          日本の爬虫類① タカチホヘビ科