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映画『オマールの壁』
全てパレスチナ自治区で制作された映画。初めてこの映画のポスターを観た時、とても興味を持った。
占領下で壁で分断された地域に住む恋人に会いに行く主人公の青年。必死に壁をよじ登り乗り越えても銃弾に狙われ、常に死の危険が付きまとう日常。
中東の日常の生活や価値観等の文化もこと細かに表現されていて興味深い。恋愛の描写も初々しくて新鮮で気持ちのやり取りの大切を感じ取れる。
どんなに穏やかに見えても占領下の日常はやはり厳しい。自由を求めて抵抗しても、策略や駆け引きでドロ沼の方向へ進んでゆく。
この映画の見所は繊細な心理描写もその一つだと思う。政府や恋愛や仲間に翻弄される切なさやもどかしさが静かに押し寄せて来るようだった。
オマールの壁公式サイト