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相談者さんのお話し

「7つの習慣JⓇ」の講師をやっているので、
色々な方から相談を頂きます。
先日は、こんなご相談を頂きました。

“『7つの習慣』の第一の習慣「主体性を発揮する」を学び
相手の意見にモヤモヤしないで、素直に受け止めないといけないなと
思ってはいるものの、どうしてもモヤモヤしてしまう”

“先日、ある方の発言でどうしてもモヤモヤしてしまった”

”相手は私のためを思って、言ってくれているのだから、素直に受け止めなければならないと、わかってはいるが、、、”

という内容でした。

このモヤモヤの答えも、実は『7つの習慣』の中にあります。
これは、第五の習慣「理解してから理解される」にヒントがあります。
お相手の方は、相談者さんにアドバイスをされたのだと思います。
ただ、その時に、相談者さんの話を”聴かずに”アドバイスをされたのだと思います。

『7つの習慣』の書籍では、目の具合が悪くなって眼科を受診しようとした、ということを例にして解説があります。

眼の具合が悪くなって眼科に行ったとしよう。医者は、あなたの話をしばらく聞くと、おもむろに自分の眼鏡を外し、それをあたなに手渡して言う。
「これをかけてごらんなさい。私はこの眼鏡をかけて、もう十年になりますが、本当にいい眼鏡です。家に同じものがもうひとつあるから、これはあなたに差し上げましょう」
そう言われて、あなたはその眼鏡をかけてみるが、目の調子は一向によくならない。
「これはひどい。何も見えません」とあなたは言う。
「どうして」と医者が訊く。「私はそれでよく見えるんだから、もっと頑張ってごらんなさい」
「頑張ってますよ。でも何もかもぼやけて見えます」
「困った人だ。もっと前向きに頑張りなさい」
「とにかく、何も見えません」
「何を言っているんだ。こんなにあなたのことを助けようとしているのに」と医者が責める。

7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー著

実際の眼科では、当然そんなことはないと思いますが(笑)
こういったこと、本当によくあるなと思います。
私も、相手の話をよく聴かずにアドバイスしてしまった、
ということ、けっこうあります。

次回、再び目の具合が悪くなったとき、あなたはこの医者のところに行くだろうか。おそらく行かないだろう。なぜなら、診断もせずに処方箋を出す人など信頼できないからである。

7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー著

私は、相談者さんにお相手の方は「理解してから理解される」という事を
ご存じなかったのだということ。
そして、そういったことは、よくあること。
多くの方が、”診断もせずに処方箋を出す”ことをしている。
ということをお伝えしました。

見かたを変えれば、相談者さんがモヤモヤしてしまったのは、
自然な事です。『7つの習慣』ができていない、と落ち込むことはないと思います。

ですが、自然な事ではあるけど、かといって、ここで相手を責めるのではなくて
”自分はどうだっただろうか?”
”相手の話を、聴いているだろうか?”
と考えてみるほうが賢明です。
その時こそ「主体性を発揮する」が実現できるのだと思います。

「理解してから理解される」
「主体性を発揮する」
を、今日も大切にしていきたいと思います。

※「7つの習慣®」および「7つの習慣J®」はフランクリン・コヴィー・ジャパン社の登録商標です。

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