イエベ秋だけど夏だし涼やかなメイクをしたい
夏が来てしまった。
夏といえば、水色、ミントグリーン、小粒のラメ……。
そんな涼やかで儚げな色を身に纏いたくなる季節だ。
身も心もメイクで変身
実は私はメイクとコスメが大好きで、通信制高校で化粧や髪色が自由だったのも美容熱に拍車をかけた。
メイクに手を出したのは高校一年生の頃だが、最初は本当に下手くそだった。
信じられないくらい濃くておばちゃんに見えるか、信じられないくらい薄くてすっぴんと同じになるかの二択だった。
高校二年生になる頃にはそれなりに上達していた。ちゃんとリキッドアイライナーで綺麗なアイラインを引けるようになったし、アイシャドウをグラデーションで塗ることだってできるようになった。
メイクは楽しくて仕方がない。
好きな色のアイシャドウを好きなだけ塗って、キラキラも乗せちゃって、チークとリップを塗ればあっという間に別人になれる。
見た目はもちろん、中身まで変われる。
メイクが最高に上手くいった日は全てのモチベーションが上がるのだ。
ちょっとくらいミスをしたって、「まあ今日の私、かわいいし」と切り替えることができる。
魔法みたいなものかもしれない。
パーソナルカラーの流行
自己診断ブルベ冬
高校生活も終わりかけの頃、パーソナルカラーが流行った。
最初の自己診断はイエベ秋だった。
容姿の特徴がまんまそうだったからだ。
ダークブラウンの地毛と瞳、なんとなく黄ぐすみしている肌の色、血色感が全くなくて頬はチーク必須だし、唇なんかは年中変な色だ。
しかも、いろんなコスメを試したが、ダントツで似合う色はテラコッタだった。
キャンメイクのテラコッタカラーのクリームチークがびっくりするほど肌に馴染んで血色感が生まれた時の衝撃は忘れられない。
でも、私はブルベ冬色のコスメを好んだ。
青ラメが大好物で、青みピンクのラメ入りグロスにはときめき、アイシャドウもピンクかグレー、チークやリップも青みが強いボルドーを選んだ。
多分これは女子高生あるあるの一つで「強い女」に憧れがあったのだと思う。
私のメイクボックスの中は青みピンクでいっぱいで、まさに姫だった。
プロ診断イエベ秋
大学生になり、バイトを始めたのでお金を自由に使えるようになった。
真っ先にパーソナルカラー診断に行った。
普通にイエベ秋だった。
最初の自己診断は合っていた。
ちなみにセカンドはイエベ春で、一番似合わないのはブルベ冬と言われた。
確かに寒色のドレープを顔に当てられる度に死んだ顔になって、今まで身につけてきたブルベカラーはことごとく浮いていたのだと実感した。
当時は、イエベ秋だったことにではなく、好きな色が実は似合わないということがショックだったが、不思議なことにどんどんオータムカラーの方が好きになっていった。
実際にオータムの得意なブラウンやアースカラーを身につけると、シンプルな格好なのにおしゃれに見える。
今ではものすごく気に入っていて、イエベ秋でよかったと思うほどだ。
夏色、どうしよう
イエベ秋、次に似合う色はイエベ春という完全イエベ人間の私には夏の涼しげな寒色のコスメは挑戦しづらい。
パーソナルカラーにとらわれずに、好きな色を纏えばいいじゃんと言う私もいるのだが、現実は厳しい。とんでもなく浮いてしまうのだ。
夏の寒色は白みがかかった薄い色のイメージだし、実際に限定として出るアイシャドウはミントグリーンや薄い紫が多い気がする。
少しでもアイシャドウが白っぽいと色は乗らずに白だけ浮いてしまい、もうどうしようもない。
でも私は諦めない。
イエベにも馴染む寒色
例えば水色が使いたい場合はターコイズブルーがイエベ秋に馴染む。
hinceのニューデップスアイシャドウパレットのジェントル・アンド・ファームというカラーにターコイズブルーがある。
ラメがちらちらしていて、思ったより透け感のある使いやすい水色だ。
あまりがっつり瞼に乗せると浮いてしまうので二重幅くらいの太さで目尻数センチにラインのように引くと可愛い。
下瞼に青を乗せると大変なことになるので、下瞼は無難な色で締めると良いと思う。
面がダメなら線で馴染ませる
ミントグリーンのアイシャドウは本当に浮いてしまう。
目尻に数センチぼかして入れようがだめだ。
青みピンクも同様で、瞼全体に乗せると事故になってしまう。
そういうときはアイラインやマスカラで取り入れるといいかもしれない。
アイラインやまつ毛の色だったらそこまで主張しないし浮かない。
アイシャドウをブラウンにすれば、どんな色のカラーマスカラだって合う。
気に入って使っているカラーマスカラはオペラのカラーリングマスカラだ。
結構頻繁に新色や限定色が出るし、プチプラなので手を出しやすい。
私が持っているのはターコイズブルー、グリーン、強めのブルー。
他にもKATEの白みピンクのマスカラも愛用している。
アイラインも、普段通りの場所に引いても良いし、二重幅の延長線上にほんの数ミリ書いても可愛い。
自分の顔面はキャンバスなのだ。
おわりに
パーソナルカラーにとらわれずに好きな色を纏って楽しもう!というのはそうなんだろうが、私にとっては色が浮いてしまうことの方が嫌なので、こういう記事になってしまった。
パーソナルカラーは自己診断で当たる方が珍しいと診断をしてもらった先生から言われたから、やっぱりプロに見てもらうのが一番だと思う。
得意な色と苦手な色、いかに工夫して色を自分のものにするのかを知ることができる。
春も夏も秋も冬も、それぞれの色をたくさん使って、楽しいメイクを。
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