二番目の女。【5作目】「短編」
私は、やっぱり二番目の女だったみたい。
ここ最近、彼の様子がなんか変だと思った。
極め付きはさっきだ。
起きかけの朝の記憶。
急用なのか少し急ぎながら、
私を起こさないように用意をして、
彼は私には何も言わずに、
電話をしながら行っちゃった。
私が起きてるとは思わなかったのかな。
それに、普通に考えて
女の家で他の女と電話するかな。
でも、そんな抜けてるところも好き。
ただ、何か一言だけでもかけて欲しかった。
まだこのベッドにはあの人の温もりがある。
こんなことでも彼を感じら