池ヶ月七帆

日々の情景を言葉でスケッチするように。 言葉をつづっていければと思います。 いずれは、…

池ヶ月七帆

日々の情景を言葉でスケッチするように。 言葉をつづっていければと思います。 いずれは、物語を。

最近の記事

お化粧、やめた

それはいつのことだったか、乳液をきらした。 同じシリーズの化粧水だけが取り残された。 買い置きはなくて、でも、新たに買う気にもなれなかった。 そこで、以前買ったまま、置きっ放しになっていたお試しセットを開封した。 洗顔石鹸から、化粧水、乳液、美容液まで揃っているもの。 説明書を見て、その通りに使用してみた。 使う量から、顔への塗り込み方まで、丁寧にお手入れした。 肌に何か変化があるものだろうか? そう思いながらのお試しだったが、結果として 変化を実感すること

    • 新型コロナの通過

      結局いつもと変わらない生活へと戻りつつある それどころか、今まで我慢してきた分 より「いつも」の行動が強化されたような 土曜日の浮かれぶりだった そんな「いつも」がずっと居心地悪かった私は また居づらさを抱えながら街中を歩くようになる

      • 在宅ロス

        年始から嵐のように過ぎた日々 在宅での仕事は悪くなかった それがまもなく終わる 正直すでに在宅勤務がなくなるのが惜しい 通勤に要する時間や体力・気力の消費 せわしなく、騒がしい職場環境へのストレス この二つがないことは、 私にとってとてもとても快適だった 在宅ロス、すでに始まっている

        • 楽しいを詰め込む

          このたびのウイルスで、きっと世の趨勢は、今までにない時間を過ごしているんだろう。 外に出て運動したい。皆と飲みにいきたい。仲間とお店でおしゃべりしたい。習い事にいきたい。エトセトラ。。。 そんな欲求を抱えながら、けれど家での生活を充実させよう、彩で満たそう、せっかく与えられた時間を有効に使おう。そんな風に思って、行動している。 まるで 家での日常いっぱいに楽しいを詰め込むように。そう、今までと変わらないくらい! それは、私から見れば、隙間の時間を、充実で埋め尽くさな

        お化粧、やめた

          猫の重さ

          年老いた猫 重さを感じる程に 私は安心する

          君は君のままでいい

          君は君のままでいい 見ず知らずの人にそういわれても ぽかんとしちゃう 自分は自分のままでいい 何度そう思い直しても 食べて生きて行く道では それを許してなんてくれない 評価者のいない隙間で 私が私のままでいられる時間を 取り戻すだけだ

          君は君のままでいい

          心添える音/侵食する音

          朝の空高らかに響きわたる鳥のさえずり 草木の間から密やかに奏でられる虫の音 気持ちを静かに、穏やかにして、 心添えることのできる音 その一方で、どうしても煩わしく思う音がある 朝テレビからせわしなく発せられるアナウンサーの声 家の外から聞こえてくる止まることのない噂話の高笑い それがなぜ嫌なのかといえば そんな音は私の体のリズムと合っていないからだろう 合うことのないリズムに侵食されるような具合の悪さ 朝は朝の、昼は昼の、夜には夜の それぞれのリズムがあ

          心添える音/侵食する音

          お題に挑戦してみる

          #名前の由来 私の名前は、池ヶ月七帆 見ての通りのペンネームですが 池ヶ月 は、池月(いけづき) 生食なんて書くこともある馬の名前からです。 産地は諸説あるようですが、故郷にちなんでいます。 七帆 は、七歩(しちほ)。 私は文章を書くのにすごく時間がかかるので 昔の詩人の詩のように 七歩で作れたらという思いで付けました。 いずれも漢字を変えているのは なんとなく見た占いで良さそうなのを選んだだけだったりします。

          お題に挑戦してみる

          リラックスタイム

          秋の夜長もそろそろでしょうか。 夜も更け、穏やかな時間になってきました。 今日1日休日で、一瞬たりとも緊張した瞬間なんてなかったように思いますが、リラックスタイムを設けます。 カモミールティーに蜂蜜と液糖、牛乳を多めに注ぎます。 いただいたチョコレートなんて添えてみます。 膝には猫。最高のリラックスタイムです。 ・・・・・・・・・・・・。 ですが、視界の端に、電気料金の明細がぺらり。 家電量販店のレシート(ポイントもらいそびれ)もぴらり。 片付け忘れた洗濯バ

          リラックスタイム

          読書中感想文

          稲盛和夫さんの『心』を読んでいるのだけど、 それまでは内容がすんなりと自分の中に入ってきていたのに 正義のくだりになって、どうしても抵抗感が。

          読書中感想文

          あるあるあるある?

          猫がカリカリを食べている時 彼女の気持ちを逸らさないように じっと、食べ終わるのを待つ

          あるあるあるある?

          共時性

          共時性、シンクロニシティという言葉がある。 行動や想いなど自分自身の中にある何らかの方向性に対して、その背中を押すような偶然の出来事。 そんな風に、解釈している。 共時性。 信じていない。 そう、信じていない。 共時性を感じさせる出来事がないとは言わない。むしろ、頻繁すぎるくらいに起きる。 起こりすぎるのは、私が自分ばかりを肥大化させて、自意識過剰だからだろう。そのせいで、何にでも線を繋げてしまう。 それだけの話。 だけど、そんな偶然の一致を、無視してはいな

          桜の願い

          私が福島を離れる数年前、家族と福島の花どころを巡る旅をした。例えば、須賀川の牡丹園、平田村の芝桜、双葉のバラ園、夜ノ森の桜。 どの場所も印象深いが、特に記憶に残っているのは、夜ノ森の桜だ。 夜ノ森の桜は、人々の暮らしの中にあった。街の中に桜の木々が立ち並び、淡く色づく花びらが、優しげに彩りを添える。 人出の賑わいの只中でも、和煦の昼下がりはどこかのどかに。 日が傾き、辺りが夕闇の色をまとい始めると、明かりが灯され街はより祭りの様相を濃くしていく。 妖しい魅力を放つよ

          春の土手沿い

          春の土手沿い

          帰路

          家へと車を走らせる 仕事を後ろに置いて 夜道と流れ行くライトの中 真実へと近づいている直覚 自身が知り得る最大限 私自身の真実の近似値 まだ言葉で表し得ない 感覚でのみ分かる真実 そうだ私は虚構の中にいた 精一杯虚構の世界の私になりきり 精神のどこかを知らず削りながら 虚構のルールと解釈した 思い込みに自身をあわせ 評価のぬかるみの中で もがいて右往左往する もう慣れたとうそぶいてみても やはり慣れていないと思い知る いつか心が崩壊してしまうのだろうか 生きながら夢の

          寛容さを求めることがあるけれど

          肺がんの再発を恐れる方 アレルギーや神経が過敏な方 小さなお子様を連れている方 ただただ匂いが苦手な方 道をゆけば、どこでそんな方と すれ違うかわからない だから 路上喫煙者は タバコを吸うことなんて やめてあげればいいのに どうしてそんなに いじわるするように タバコを路上で吸い続けるんだろう?

          寛容さを求めることがあるけれど