東南アジアのCtoCを考えてみる-Carousell
Carousell
2012年5月スタートのシンガポール発のC2Cアプリ。ジャンルはオール。シンガポールを拠点に、マレーシア、インドネシアへ進出している。モバイルファースト。DAU 170,000 MAUは約 700,000(2014/11時点)
資金調達は、セコイア・キャピタル、楽天などから計$6M現在は、手数料などは無料でユーザ獲得にフォーカス。
採用も積極的に行っている。東南アジア(シンガポール)では、Carousellが頭ひとつ抜きん出ている。現在は1分毎に平均8件の取引が成立しており、ユーザーはアプリ利用に1日あたり25分間費やしているという。
Carousell売上予測(2014年11月情報)
8(1分あたりの取引) x 60 x 約20時間(日当たりの稼働) = 9,600 取引/day
9,600 x 2,500円(推測ARPPU) = 24,000,000万円取引/day
24,000,000 x 1month = 720,000,000円取引/month
年間で約70億円前後の取引量だろう。
720,000,000 x 10%(手数料) = 約72,000,000円の売上と推測
※まだ手数料は無料で、ユーザ獲得に集中している模様。
①プレミアムモデル、手数料などを検討中とのこと
Duriana
2013年年10⽉スタートのシンガポール発のフリマアプリ。シンガポール、マレーシア、フィリピン、 インドネシアにてサービス展開。デザイン面で難あり。あまりうまくいっている感じではなさそう。モバイルファースト。資金調達は、Beenosなどから計$5M。Carousell程うまくいってない模様。
東南アジアのスマートフォン基本情報
各国で、スマートフォンの保有率はバラつきがあるものの、シンガポールが断トツ。スマートフォンを持っているユーザのおよそ半分以上は、スマートフォンからのモノの購入経験がある
日本と比べると、まだまだ小さいマーケット。成長率は著しい。人口の多いインドネシアが圧倒的なポテンシャルを持っている。テストマーケットとして、シンガポールはインフラ、人口構成の面からも最適であろう。
Carousellという数十億調達したスタートアップが圧倒的に、東南アジアを席巻している。ほかを寄せ付けていない印象。
現在は、マレーシア、インドネシアにも進出し、50億前後ある資金を元手に一気にドミナントしようとしている。現時点では課金を行っていないもようで、ユーザベースを獲得中。課金モデルは、広告もしくはプレミアムモデルを採用しようとしている模様。現在は、30名前後のチーム構成でオフライン広告をメインにファンを増やしている段階。日本発メルカリは、日本では圧倒的な地位におり、現在はアメリカ、ヨーロッパを中心に攻めているようだが、M&Aなども含め、どう世界制覇していくのか、今後東南アジアへどう展開していくか楽しみである。