他人と比較する癖がついてる
うちの会社は3年目になると、半年間の現場研修が始まる。正直全く楽しみではない。建設現場の職人さんとか怖そうだし。椅子に縛り付けられたパソコン作業は、私の性に合っていたんだと知ることになる。世間的には大人になった今、環境が変わることへの負荷がなんだか大きい。
4月1日。品川駅近くの現場で研修が始まってからというもの、月日が流れるのが遅く感じる。
「まだ水曜日か」
「やっと1週間か」
「これを半年…」
こんなに気乗りしないのはなぜか。所員も職人も思った以上に優しかったし、歓迎会も開いてくれた。設計職に配属された同期が、各所現場に散り散りになるこの研修システム。配属初日に緊張して気落ちしていた私と、「現場最高!」とLINEしてきた同期の温度差にやられたのだ。あぁ、こんな萎えてんの、私だけなんだと。
設計職では、フロアは違えど同じビルの中。外出もあれどすれ違うこともある。私は、同期の仕事ぶりにアンテナを張っているっぽい。そして同期と自分と比べてるっぽい。自信なさげな語尾になったのは、図星だからか。
朝の朝礼で職人さんの点呼が聞き取れないのも、脚立を担いでフロアを移動するのも、高所に詰めたロックウールから落ちる綿に顔が痛くなるのも、自分だけがやらされているのか、みんなやっているのに自分が弱音を吐いているのか、それが気になる。相対的な自己評価が出来ないと、頑張り方が分からない。頑張れているのか分からない。
やっと4月終わった、あと5ヶ月。こんなんだからSNSが向いてないんだよなぁ。目の前にあるものを大事にしていきたいもんですな。