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あなたは大丈夫?資格勉強に囚われていた時の話

今回のテーマは、ハロインも近いのでちょっぴりホラーな笑
資格を取ることに囚われてしまった話をしようと思います。「資格を取ることが目的になっていませんか?」の言葉にドキッとしたら、読んでみてほしいなという内容です。

こんな人におすすめ
・資格を取ることに疲れたと感じる
・資格を取って何をするか分からなくなってきた
・資格勉強自体に疑問を抱いてしまっている


「成果を感じると嬉しくなる」が囚われへの始まりだった

自分のスキルを上げるために、何か資格勉強にチャレンジしてみようと思っていました。社会人になり、勉強をすることから離れていて、何かしら勉強しようと思ったのがきっかけです。参考書を買って、勉強を始めた時は、(これ続くかな・・・・)なんて悩んだりもしました。しかし、毎日勉強を続けるうちに、少しずつできることが増えていきました。何かができるようになっていくのを実感するとやっぱり嬉しいです。昨日できなかったことができると気持ちも良くなります。

この時は、まだなんとも思っていません。むしろ、私にもできるんだという自信にも繋がってました。頑張って資格を取ろうというモチベーションも好調な感じです。

ところが、資格勉強を進めていくうちに、段々と絶対的に資格を取らないといけないと考えるようになってしまったのです。なぜ、そんな自分を崖っぷちに連れていくようなことになってしまったのか。順を追って説明します。

その1|資格に合格した瞬間に感じる達成感が忘れられない

力試しに、短期間の勉強で合格できる資格の勉強をしていました。そして資格に合格して、合格証が届いた時に何とも言えない達成感を感じました。自分の時間とお金を使って、頑張った証が目に見えてわかるのが嬉しかったです。結果に出たのが、何より頑張った自分を表しているように感じたのもありました。社会人歴が長くなると、やって当たり前のことが増えるに連れて、何かを成し遂げた新人時代の達成感を味わいにくくなっていることも相まったのかもしれません。

数日経つと、合格した瞬間に感じる達成感を求めて「次はどんな資格を取ろう」と思っている自分がいました。前よりも勉強期間が長く、より難易度のある資格にも挑戦したいなと。これに合格したら、もっと達成感を感じることができるだろうなとも思いました。今思うと、周りからも一目置かれてしまって・・・というような期待もその時には持っていたかもしれません。

その2|資格を取れなかったらと不安を感じ始める

次に、目をつけた資格は1年に1回しか試験が実施していないような国家資格です。合格率もまあまあ低い、誰もが知っている有名資格。意気揚々と参考書を買いました。勉強を始めると、なぜか不安を感じ始めました。もし、この資格に落ちてしまったらどうしようと。また1年間勉強をするのか、他に時間を注いだ方がいいものがあるかもしれないのに、大丈夫なのかというような不安が頭をぐるぐるとしていました。

初めの資格を取得した時は、遊ぶ時間やプライベートの楽しむ時間もとっていました。しかし、不安を感じ始めた時には、空いた時間の全てを勉強に当てていました。休憩時間も取らずにぶっ続けに勉強をして、休みの日も返上して勉強していました。

気づけば2つの資格勉強を同時にしていました

難易度の高い資格は勉強をしてもしても、進捗が感じられない日が続くこともあります。そうしているうちに、ダブル受験をしてみようと考えました。(なんでそうなる!?と今なら思う)その心理はこっちの試験に落ちても、この試験で受かったとなれば、不安も少しは落ち着くかなと思ったからです。

より一層、勉強ばかりをする日々になっていました。正直、帰宅後に勉強しても内容の理解が追いつかない。そのうち、「今日も勉強がまともにできていない」と、”勉強の負債”を感じていました。

その3|勉強できない時間にもどかしさを感じる

毎日、とにかく勉強しなきゃと行動していると、勉強できない時間にもどかしさや苛立ちを感じるようになっていました。周囲の雑音に対して、(静かにしてよ)「勉強の邪魔」と思っていました。また、スキマ時間を更に増やしたいのに、やらないといけないことができたりするだけで、「最悪!」と感じていました。

遊んだり、ゆったりくつろいだりする時間もとっていなかったので、疲れもストレスも溜まっていました。社会人なので、勉強だけのストレスではなく、日常のストレスも重なると、もう何もしたくないと思わざるおえない感じになっていました。結果的に、勉強ができる精神状態とは程遠い状態になっていたのかなと思います。

このような経緯の中で、絶対に資格に受からないといけないという風に、自分自身を追い込んでしまったのです。

周囲からの様々な意見が刺さる

資格勉強を始めると、不思議と周りに資格勉強の話をしてくる人が現れるというのは、勉強のあるあるかもしれません。同じく勉強に頑張っている人もいれば、資格勉強に対する興味本位で近づいてくる人も様々です。そうすると、色んな意見を聞くことがあります。プラスの意見も時には、それはどういう意味で言っている?・・・と思うような、マイナスの意見も入ってきます。資格勉強に対して不安な状態にあった時は、マイナスな意見が大きく聞こえてしまうということもあります。(その人に悪意がなくても)

もし、この試験に落ちてしまったら、この時間が無駄になるんじゃないか。この1年勉強した時間を、他の有意義な時間にすることができるんじゃないか。あの人、試験に落ちたんだと、陰で言われるんじゃないかというような負の思考ループに陥ってしまいます。実際は、チャレンジすることにも十分な意味があるのに。むしろ、他人の頑張りに対して何か違うことを言ってくる人には疑問を持ってもいいのに。プラスのために始めたことが、やらないといけないマストな感情になった時に、勉強することが怖いと思いました

不思議なんですが、こんなにしんどい思いをするなら初めからやらなければいいのではとも考えてしまうんです。

勉強しない理由を探し始める

少しでも勉強から距離を置きたいけど、自分の意思の中で勉強はやらないとと思ってしまいます。その結果、勉強しない理由を探し始めていました。例えばスマホを触ったり、何時間もSNSを見ていたりという感じです。結局、勉強自体が進んでないので、余計に自分を追い込む形になっていました。

囚われからの脱却|勉強を中断して身の回りを整え遊ぶ

いつかダメになるなと感じ始めた時、勇気を出して勉強を中断しました。テキストを常に持ち歩くのを辞めて、まずは部屋の掃除や溜まっている洗濯物を片付け、ベッドをきれいに整えました。(勉強にのめり込みすぎて、気づけば部屋は散らかり放題になっていた)次に撮り溜めていたドラマを、好きな紅茶を飲みながら片っ端から見て、バライティーに大笑いし、休日はショッピングに出かけました。

そこで、改めて資格勉強をどうしてするのか、どの資格を取って何をやりたいのか考えて、継続するものと今は一旦やらない資格とを分けることにしました

資格を取ることが全てじゃない

資格を取ることで、得られるものもあります。しかし、私は今回の件で資格を取ることが、全てじゃないという部分にも気づけました。資格があるから将来が安定するかと言われると、それって結局分からないと感じたからです。資格に囚われた原因の中には、この資格を取れば安心になると思い込みすぎたのかなとも考えます。(取れるに越したことはないという考えももちろんOKだと思います)

以上が、私の経験した資格勉強に囚われてしまった経験談とそれに対して思ったことや感じたことです。ここからは、資格勉強に囚われてしまった私の性格や囚われているかもと感じている人に参考になるかも!?の内容について書いていこうと思います。


資格に囚われているかも!?チェックリスト

もしかして、資格勉強に囚われているのかも・・・と思っている方のちょっとした参考になればということで、囚われやすい性格の素質や見極めるチェックリストを私自身を元に考えてみました。

性格その1|完璧主義な性格

完璧主義な性格だと、勉強をどここまでやると決めたものができなかった時に、すごく辛くなってしまうんです。ああ、全然できてないという風に自分を責めてしまう。対策としては、できた部分に注目することとスケジュールを管理することかなと思います。今日どこまでする予定で何ができたのか、記録をとっていくのも一つかなと思います。

性格その2|物事をじっくり考えてから行動したい人

私は、人に言えるようなスキルもない、今の不安な状態から何とかしたいと思っている部分がありました。しかし、とりあえず行動してみようの性格というよりは、物事をじっくり考えてから行動したい性格ということもあり、現状を変える行動に悩んでいました。そこで、身近でできる資格勉強を始めてみようという経緯があります。初めの資格に合格した時、この現状から変わりたい欲を合格証という目にみえる実感にできた感覚がありました。そこには一種の安心感も生まれます。そこに囚われかける隙があったのかなと思います。

性格その3|コレクター気質

子供の頃から、シールやら付録やらを集めるのが好きでした。大人になってからでも、欲しいものはとことん集めるタイプです。漫画も全巻揃えたいと思うタイプ。だからこそ、資格も取り始めたら関連のものまで欲しくなるというところがあったんだろうなと思います。趣味として割り切っている場合は個人の自由ですが、とりあえず良さそうだからという理由の場合は勉強する前に取った後どうしたいのか考えてみるのがおすすめです。本当に必要な資格なのか自分とよく相談する。時間と費用がかかるものなので、それらを合わせて考える方法も一つです。

チェック質問➀|どうしてその資格を取ろうと思いましたか?(1分以内に答えてみてください)

1分以内に自分がなぜその資格を取ろうと思ったのか、勉強しようと思ったのか言えるか(メモに書き出してみるのもOK)はポイントです。これが言えない人は、なぜ言えないのか考えてみてもいいのではと思ったりもします。

私の場合は、小一時間考えても言えなかった。何かで見ていいなと思ったとか、本で読んだとか・・・むしろ「周りも取っているしとった方がいいのかなと思った」もギリいいのではと感じます。「会社に言われている」「資格手当が出る」もありでOKだと思います。心の中で、(そう言われると、なんで私この資格勉強しているんだっけ・・・)となったら、私と同じです。何だか明確な理由はない、でもやっていることは悪いことではないし、勉強しているって意義があることだと思うんだけどなと考えていました。

私と答えが同じなら、ちょっと休憩をしたほうがいいかも

もし、私と一緒で考えてもそれらしい答えが出なかった場合は、ちょっと休憩するのをおすすめしたいなと思ったりします。休憩というのは、勉強から一旦距離を取ってみて、外に出て遊んでみたり、カフェに行ってみたり、映画に行ってみたり・・・・する感じです。勉強を手放して冷静になってから、資格勉強を始めた理由やどうして勉強をしようと思ったのか、もう一度考えるといいかなと思います。

理由が浮かんだ時、自分の中で違和感を感じて辞めるのも、延期にするのも一つかなと思います。また、辞めなくてもスケジュールを少し緩やかにしてみたり、勉強時間を区切ってみたりしてみるのも一つです。社会人の勉強は強制のようで強制ではないと思うので、自分にとってのカスタマイズをしていくといいのではなんて思います。

チェック質問②|資格を取った後は何をしたい?(1分以内に答えてみてください)

無事、勉強の甲斐があって合格できた場合、何をしたいのかを答えてみてください。「次は〇〇の資格を取ろうと思います」と答えてる方がもし、いるとしたら私と同じ答えです。そして、イメージの中でこの資格を取ったら、次この資格を取って、将来はなんかこんな感じの仕事とかに就職(転職)できたらいいかなとか、ふんわり考えている場合はちょっと立ち止まった方がいいかもしれません。

資格と仕事は必ずしもイコールで結びつくわけではない現実がある

突然ですが、あなたが人事の面接官だとします。今、AさんとBさんどちらか一人を採用するとして、自分の意見を言う場面を想像して見てください。Aさんはその業務をする人なら、大体持っている資格を持っていますが、業務の経験は全くありません。Bさんはその資格は持っていませんが、業務の内容についてはある程度実績(現場で即戦力になるだろうなという感じ)があります。この場合の資格は、医者とか弁護士とかではないような資格をイメージしてください。

そりゃ欲を言ってしまうと、実務もあって資格もあればいいんですけど、それはひとまず置いといて・・・私が人事ならこう考えちゃいます。これって現場の要望によるんじゃない?と。現場に教育体制が整っていて、教える余裕はある、資格は絶対ないとダメならAさんだし。いやいや、今は教える人もいなくて、資格がなくても実務がある人がいいよ、ならBさんかもしれません。
私は人事ではないので詳しくは書けませんが、何を言いたいかというと、、専任の業務や法律触れるような資格じゃない場合、資格と仕事はイコールにはならないんじゃないのかなと思うのです。特に転職の場合だと、案外資格あったらいいけど、それよりは何をやってきたか(できるか)、現場に馴染める感じか(人柄)が大事じゃない?というのを聞いたり、見たりします。

資格だけをたくさん取っている場合はマイナスに見られる可能性もある

少し気になったので、転職者向けのキャリアに関するサイトやキャリアアドバイザーの方のブログなどをちょっと見て見ました。するとビクッとしてしまう内容がチラホラあります。資格をたくさん取っていて、履歴書に書いていてもプラスにはならず、時にはマイナスにも見られてしますと。人によっては資格を持っていても、全てを履歴書に書かず関係の深いものだけを書いているというのも見ました。中には”資格マニア”というワードまで発見。読んでいて興味深かったです。

アドバイス|実際に資格を持っている人に聞いてみるのがいいのではと思う

大前提は、資格を取ることは悪いことではないです。ただ、転職のためにもしくは就職のためにと考える場合は、人に聞いてみるのも一つです。私は取ろうとしている資格について、社内で実際に持っている人に話を聞きました。

自分が取得としようとしている資格を取得してからのイメージと、実際持っているとどんな感じなのかという内容で質問をしました。結果的に、この資格は確かにあった方がいいよ、その資格は余裕があればでいいかも、という具体的な事情を知ることができました。もちろん、その意見はあくまで個人の意見なので、慎重に精査して相談するのがおすすめ。(複数の人に聞いてみるのもありだと思います)あと個人的に思うのは、その資格を持っている人に聞くのがポイントかなと思います。

結果的に、資格を取ってから自分がやってみたい仕事のイメージと、現実の仕事は結構違いました。えっそんな感じなのか・・・と業務内容や仕事での活用方法を聞いて、がっかりした部分もありました。逆に、聞いたからこそ、勉強に身が入ったりするというのもあります。これも、あれも資格を取って、そしたらこうなるという妄想から、地に足ついて勉強できるというのは大きいのではなんて思いました。

おわりに|資格勉強を自分にとってのプラス材料にしていきたい

今回、資格勉強に囚われた話について書いてみました。私自身、資格勉強を活用できる、自分にとってのプラス材料にできるようにしたいです。資格勉強で、人生や生活を犠牲にしてしまったという感覚になっては、せっかくの勉強が本末転倒です。資格はあくまで資格というのも、社会人の勉強として頭の片隅に置いておくのもいいのかなと思いました。適度な休憩や色んな経験もしながら、スキルアップもしていくリズムを掴めるように調整して頑張りたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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