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「ある日の想い出」②

「ある日の想い出」②

【1限目】国語。

ホームルームを終えて1限目は国語。
国語は結構苦手なんだよなぁ(個人の感想)。

だって、この本に込められた作者の想いは?、とか聞かれても.....w
完璧な答えってあるのだろうか?

私の席はクラスの中心の前から2番目。
授業に集中するにはピッタリの場所。
まぁ、希望は1番後ろの窓側だったんだけどくじ引きで決まってしまったので自分のくじ運を恨むしかないよね。

ちなみに私の第1希望の席は私と部活が同じの瑞希が座ることになった。
瑞希は本当くじ運が良い、うんうん。

瑞希とは同じ「英語club」に所属している。
私は小学校のころから英語が好きで、よくセサミストリートを見てたっけ。

高校入ってすぐ文化祭でピーターパンの英語劇をすることになったとき瑞希はウェンディの役を見事に演じてた。 なんでもできちゃう優秀な瑞希は尊敬しちゃう。

歩夢は高2で違うクラスになっちゃった。
でも、歩夢と毎日お昼のお弁当を一緒に食べるから寂しくない。

お互いのクラスを行き来して食べることもあるけど、時々は校舎の屋上で食べることもあったりする。 屋上は風が心地よくて次の授業まで眠気を覚ますのに丁度良い。

今日のお弁当もママが作ってくれた♪
勿論、私の大好物しか入れてない!
チキンライスを卵で包んだオムライス。
チキンライスにはちゃんと私が好きなグリーンピースも入れてくれたから超嬉しい♪

その日のランチでその日の午後の活力が決まると思わない?
自分の好きなものが食べれるって一番幸せなことだし、チカラが湧いてきちゃうの。

午後は更に眠気を誘う歴史の授業から始まる。
あぁ、憂鬱~!

「起立!礼!着席!」

この掛け声は人生のなかで何回聞くのだろうか?
確かなのは社会人になったら絶対この掛け声は聞かなくなるってこと。

「先生、さよ~なら」っていう掛け声は小学校で終わったけどね。

「え~、今日は教科書28ページから」
そう言って先生は授業を始めた。 先生、何歳なんだろう? 何年この学校に勤めてるんだろう? 結婚してるんだろうか? 子供いるの? 一瞬だけどこんな疑問が頭を駆け巡る。

既に眠気が私を襲いかけていた。
目が閉じてしまうのを止めるのに必死!

でも、やっぱり...頬杖をついたまま夢の中へ。
どうして勉強中とかバスや電車の中とか眠くなるんだろう?
あと10分で1限目が終わるよぅ...zzz

夢の中はフワフワする。
今朝、電車の中で見かけたサラリーマン風なひとがどこへ行くのか行先を聞いている私がいる。

「これからどこに行くんですか?」

「...........」

サラリーマン風なひとはじ~っと前を向いたまま動かないし口を開かない。

「私もついて行っちゃおうかな」
夢の中の私が頭がフワファしながらそう言っていた。

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