羽を広げ 夜に溶けてく|20240210
※こちらのnoteは、後日修正が入る可能性があります
昨年リリースした「Reve」
たくさんの方へ届いているようで、
とてもありがたいです
今回のnoteはリリース翌日に公開予定でしたが
重たすぎるあまりに公開を躊躇い、
2ヶ月以上も眠らせていました。
今日で一区切りがついたのでこのタイミングで公開をさせて頂きます。
※「死」という直接的な表現を含みます
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2023年9月1日
朝、起きると
左耳から音が消えていた
こう書くと大袈裟だが
よりによって、今日中耳炎になるのか……
と 自分の運の悪さには呆れた
(し、少し恥ずかしい)
この日は1年で1番大事と言っても
決して過言ではない、
大切な周年ワンマンの日だった
かなり気合いの入っているチームと
念入りなリハ・ゲネを重ねて
準備は万端だったはず
それなのに
いつも聞こえている声が
いつも聴いている音楽が
どれだけ音量を大きくしても
ライブ中の精一杯のみんなの声も
近くで話しかけてもらっても
その殆どが聞こえなかった
悔しくて、苦しくて、
泣くこともできないくらいあまりにも辛かった
左耳の不調からのストレスで
右耳も突発性難聴になり
音のない(小さい)生活を約10日間送った
1番不便だなと思ったことは、
インターホンが鳴っても気付けないこと
自分がいかに日々、
不自由のない生活を送れていたかを思い知り
こういう状況にならないと気付けない自分に恥ずかしさを覚えた
そして、
耳に刺激を与えてはいけないであろう期間に
元気をもらいたくて、
大好きなアイドルのライブに行った
大好きなひとの、
憧れているひとの喉の不調に気付けなかった
俯き、泣きながら道玄坂を降りた
数日間のオフを経て
スタジオ・ライブ・スタジオの
3日間だけ人間界を歩き回った
だけなのに、流行病を患ってしまった
出演が決まっていたライブもキャンセルしてしまい
沢山の関係者、ファンの方達に迷惑をかけてしまった
あまりにも良くないことや辛いことが続きすぎたせいで
いつもは奥底にしまっている
「死にたい」という感情が
物凄い勢いで表に出てきてしまった
けれど、
きっと今死ぬことを選べば
自分が思っている以上の人に迷惑をかけてしまうと思い留まった
じゃあどうすれば???
そんな時、
制作途中だった新曲のことを思い出した
この曲は当初、
「生きる」ことに執着をした歌詞でした
けれど、
どうしても当時の自分の気持ちは
「生きる」ことへの憎しみや諦めの気持ちが強く
全てを消し、白紙へと戻した
そして新たに描き上げ、
生まれたのがヴァニタスです
(ある意味では、
生きることへかなり執着したままだなとは思います。)
わたしのその時の心境と
少し前に観て感銘を受けた邦画から
″ねえ、声を聞かせて欲しい″
というワンフレーズを綴りました
少し話が逸れますが、
この映画の終盤に
ヒロインが ″海で舞う″ というシーンがあります
主人公がヒロインへと送る視線は
優しく、気高く、だけどどこか孤独を感じさせるようで切ない。
全編を通して美しい印象の作品でしたが
この海でのシーンは特に美しく
印象的で心を打たれました
直接的なタイトルは敢えて描きませんが、
数年前に公開で話題になった映画なので、ピンと来る人がいるかも
分かった方はひっそりこっそり、
ヴァニタスの考察をしてみてくださいね
とても大好きで、大切で、歌う度に胸がギュッとなる苦しい曲
「死」が「生」へ
そして
憎しみが愛へと変わる
そんな日が
いつか来ますように
p.s.
タイトルの裏話
曲がワンコーラス上がって
イントロを5秒程度聴いた段階で
この曲の仮タイトルは「タナトス」だ
そう思っていた
変えた理由としては、
BUCK-TICKの曲に「タナトス」があったな……ということ
そして″Reve″を曲順で並べた時の見え方がイマイチだったので、というだけの理由です
NOCT_#4
ダイヤモンドビジュー
butterfly
Baby maybe 明媚
Phantom
タナトス
ASTER
↓
NOCT_#4
ダイヤモンドビジュー
butterfly
Baby maybe 明媚
Phantom
ヴァニタス
ASTER
後者の方が何となく……
全体の字面のバランスが整っている気がするんですよね
では、どこから″ヴァニタス″が出てきたのか?
理由は至ってシンプルで、
自分の頭の引き出しから引っ張り出してきました
「タナトス」は、勇ましさ・気高さ
「ヴァニタス」は、儚さ・脆さ
こんなイメージがあります。
これを読んでいる人はどんなイメージを持っているかな。
あなたが辛い時 苦しい時
あなたの気持ちに寄り添い
そっと包み込んであげられるよう、
優しく 大切に ヴァニタスを
育てていこうと思います
本日のバンドセットワンマン、
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また
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