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ひとり旅日記北欧周辺へ26日目:濃霧過ぎのブリュージュ→フランダースの犬のアントワープへ。

2017年1/24ブリュージュ&アントワープ。

6am起き。7:30には支度を終えて、今日はミディ駅からブリュージュへ。この駅は中央駅と違って、迷彩服の彼らはいなかった。駅も明るめでお店も結構入ってる。1時間電車に乗って9時にブリュージュ着。ってか、濃霧過ぎ!ブリュッセルは曇りだったけど。駅の外に出たは良いが、視界悪すぎて目印すらわからない。方向全くわからない。笑える程視界悪い。とりあえず駅を背にして横断歩道渡ったが、地図と照らし合わせても現在地よく分からず。尋ねたいけど、誰に…。と、自転車乗ってるおばさん。自分が渡ってきた信号で止まって!と思いながら近づいた。信号待ちの間にどっちが中心部か聞いてみたら、あっちと教えてくれた。良かった…。教えてもらえて。自分、全然違う方に行きそうになってたんだ。

駅前にまず世界遺産ベギン会修道院。実際に今も修道女達が慎ましく暮らしてらっしゃる所。観光客はその暮らしを邪魔しないようにと、静かにしてくださいのサインがあった。こういう場所には霧が似合うと思った。幻想的というか。現実の世界から一線を画したというか。

ブリュージュ、可愛らしい町並み。建物の写真撮るには霧は邪魔だな…。ショーウィンドウに並べられたステキなレースのディスプレイ。お店の中へ。なんか欲しい…。で、上品ぶるのに最適なイニシャルの刺繍入りレースのハンカチ。伊勢丹だと3倍位の値段だった気が…。外食する時にヒザの上にフワリと乗せたらイイ感じじゃん?←キャラじゃなくね?

教会の側を通ると写真スポットが。三脚で写真撮ってるおじさん、お兄さんがいた。霧のブルージュの美しさ?午後はアントワープに行くから、ブリュージュ滞在可能時間4時間。ブリュージュの見るものリストに入ってないのに、教会の中に入ってしまった。4ユーロ。リスト入りしてないのにはワケがあったのね…。支払って入ったワリに、特には…。珍しかったのは、パイプオルガンの上にキリストがいたこと。しかもパイプオルガンの裏側まで来ないと見えないという…。

こんなことしてる間に11時。あと2時間。もう一つの世界遺産、仏とベルギーに多くある鐘楼の一つへ。地上から塔の最先端83mはもちろん霧で見えず。入場料を払って、初鐘楼。階段を上り(材質は木だったり石だったり)、途中の展示コーナー見たり。表から見ると秒針は無いけど、中でちゃんと時を刻んでるパーツがあった。鐘の音なんて、外を歩いてたら聞こえてくるものだけど、たまたま11:30の時を刻んでるパーツの所でいくつかの鐘で奏でられる音楽を聴くことができた。大きいオルゴールみたいなパーツで音楽になってるの?鐘がどうして音楽を奏でられるかをビデオで流してた。鐘の曲目は2016年イースターから2018年イースターまで同じとの表記あり。

まだまだ続く階段上ると、ビデオに出てきたパイプオルガンみたいな鍵盤楽器と椅子が見えた。毎時間4回弾いてるのかな…。366段の階段上り切った!一番上には大小様々な鐘が吊るされてた。11:45はバッハの曲。さっき通りかかった鍵盤の所に戻ってみたけど弾いてる気配なし。だよね…。ここまできたら12時ちょうどの曲も聴くしかない。ってなことで、てっぺんの鐘の所の30分いた。しかも貸切(笑)。てっぺんからの景色は残念なくらい真っ白。かすかに太陽見えるくらい。霧って朝だけに出るもんじゃないの?朝、明るくなるのが遅いから霧が長引くの??

そして12時。正午。曲目はTill meet again and after the war is over。さすがこの時間は曲の長さが長い。すんごい間近で聴いてる!しかも世界遺産の鐘楼で。時を告げる鐘12回。近い!鐘を鳴らすワイヤーに付着した霧の水分でできた氷は、ワイヤーが動く度にメリメリ言って割れ落ちた。地上にいたらわからないでしょ?凍ってても動いて音を奏でて時を告げてるなんて。

さぁ、アントワープ行き12:57までには駅に行かないと。と、霧のブリュージュの気になる建物の写真を撮りながら立ち去った。

アントワープへは乗り換え1回。乗換駅で降りたは良いが、工事中でゴチャゴチャすぎて、どう行きゃ乗換番線に行けんの?ってんで、近くにいた女の子に教えてもらった。あと5分じゃん!お礼を言ってダッシュ。乗継ぎ良過ぎるのは有難かった。

アントワープ駅ナカにあったインフォメーションで地図をもらい、駅の窓口のおじさんにブリュッセルに戻る電車の時刻確認して出発。アントワープ駅。ゴイスな造り。立派すぎる駅舎。ってか、駅に見えない。宮殿ですか?ブリュッセルに3つも駅あるけど、どれもこんな規模じゃないし。アントワープ駅の威厳と格に並ぶ駅はなかなか無いんではないかと思う。

インフォメーションのお兄さんに教えてもらったとおりに、町歩き開始。ブリュージュの可愛らしい町並みとは全く異なってて、建物は立派だった。お目当ての教会に行った帰りに写真だと暗くなってるだろうから、気になった所を写真撮りながら進んだ。

アントワープ聖母大聖堂着。「フランダースの犬」のネロが、最期にどうしても観たかったルーベンスのキリスト降架の絵がある所。大聖堂自体が絵の展示に力入れてる様で、まるで美術館みたいだった。しかも日本人が多くやって来るのか、主要な絵のほとんどに日本語解説があって有難かった。じっくり鑑賞したら1.5時間。キリスト降架のポストカードを買った。

大聖堂の前には、アーティストの計らいで、地面のレンガ敷きを毛布に見立ててネロとパトラッシュがくるまってる彫刻が横たわってた。

大聖堂に行く前に気になってたオシャレ雑貨屋さんで5年日記を見つけた。黄色とペールグリーン…。エーゴの解説が良かったから買おうと思ったら、店のクレジットカードの機械が故障とのことで断念。やっぱピンクでないから5年はキツイよね…。縁がなかったってことで、冷えたしホットチョコレートそろそろ飲みたい。と思ったら、ちょうどホットチョコ専門店があった(笑)。ラッキー。エーゴメニュー見て決めた。チョコの量を選べて、richってのにしてみた。まず耐熱ガラスのコップに刻んだチョコ入れて、カプチーノのミルクの泡でチョコを溶かすというタイプの初めてのホットチョコレート。おまけのブラウニーも美味しかったし、ホットチョコももちろんゴクゴク。温まった。ネット繋がったから明日の旅行の予定立てて店を出た。

アントワープからブリュッセルは電車で40分。20時前に到着。今日の昼は昨日の食パンにバター塗っただけのサンドイッチのみだったから、いい加減なんか食べないと…。宿がある通りのトルコ系のチキンを食べたかったのに、閉店。じゃあ、どこにする?で、エーゴメニュー無いし店員もエーゴ話せないけど、客で来てた人がエーゴでメニュー説明してくれて助けてくれた所にした。欧米人3人が注文したチキンを、自分は牛にしたのを注文した。自分のが出来上がって席に着こうとしたら、自分の注文を仏語で手伝ってくれた3人のうちの女性が「一緒に食べましょう!」と誘ってくれたから仲間に入れてもらった。

仏語話せるから、「どこから来たんですか~?」と聞いたら英国とのこと。「仏語話せるんですね~!」って彼女に言ったら、「少しだけよ。それにしても仏語圏ってなんか横柄よね~」と。やっぱそんなイメージなんだ!仕事と、友人に会うのにブリュッセルに到着したばかりとのこと。男性2人の英語は聞き取りにくかった…。特に天パーの彼はlistening難易度高。もう1人の彼が「BBCで観たけど、ミシュランに載った寿司屋は長いwaiting listらしいね~」と。自分が「回転ずしでも日本ではそれなりに満足できるよ!」と言いつつ、「寿司と言えば、ロンドンのハロッズの近くのわさびって寿司屋はなかなかイケてたよ!」と伝えたら、彼女も行ったことあるらしく、「そうね。あそこは良かったかも。それにしても、スーパーの寿司ってサイテーよね~」って意見には深く同意した。

天パーの彼が手書きの日程表確認しだしたから、「自分も作って持ってるよ!」と見せながら、「昨日と明日は温泉って書いてあるんだ~」と説明。彼女が「イイわね~」と。天パーの彼が「Bathみたいな?」って聞いてきたから、「そうだね。Bathも良い所で好きな所の一つで世界遺産だよね~」と言ったら、彼女が「私、その近くで育ったの。Bathは綺麗でイイ所なのよ!」と。もう1人の彼が自分の行程表見て、「日本語初めて見た!」と言いつつ、「オレBath知らないな~」天パーの彼が「古代ローマ時代からの温泉だよ」と説明。昨日のSpaの話したら、「ペットボトルの水の所に温泉?」と3人とも興味深そうだった。彼らが先に食べ終わって、去り際に彼女がハグしてくれた。良い人たちとの楽しい夕飯のひと時だった。

自分も食べ終わって支払ったら、お釣りが多かった気が…。

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