ひとり旅日記モロッコへ6日目:マラケシュをぶらぶらしてからハマム→本場のタジン料理を味わった
2019年12/29マラケシュ③
今日こそホントハマムに行く以外なんもやる事ない。昨日おじさんと元奥さんの従兄弟の男性が口を揃えて「マジョレ庭園はマストだ」と言ってたけど、庭はキョーミないんだよね…。旧市街のジャルダン・サークレも庭園だけど、ネットで写真見てもブログ読んでみてもトキめかない。
ってな事で、オリエンタリスト博物館へ。ここも世界遺産の一部。17Cのリヤドを改修した博物館。展示の仕方はオシャレだけど、それだけで、心に訴えてくる展示品はなかった。70DHの価値はなかった気がする。強いて言えば、屋上テラスからちょっと変わった風景が見られたってとこ位?周囲の民家の煙突からの煙で空気ヤバくてすぐに退散したが。テラスのカフェでお茶してた英語圏の一家、お父さんがくしゃみ止まらなくなってたし。
MAX&YANという旧市街の中にある割には広くてお洒落なお店に入ってみた。お洒落なのは分かったが、高い。高過ぎる…。ってな事でマラケシュで買った物は、キーホルダーのみ。あと垢すりも買ったか。雑貨も大して目新しいものもなく。旅して色んなもの見過ぎたら、余程のインパクトでないと財布の口は開かないのか?それとも歳を取ったからか?きっと両方が買い物しなくなった理由。物でその国を思い出すなら、小さい物で充分。履きもしないバブーシュ買うくらいなら、小さいキーホルダーのバブーシュはとっても良いと思った。物であふれる生活はしたくないけど、旅した国の象徴になる様なものは欲しい。
自分ほどスークを脇目も振らずに歩いてる観光客いないかも。どの店も似たような物売ってんのに、いちいち立ち止まってどうする?欧州人からしたらエキゾチックなんだろうけど。云々以前に、スークと旧市街はバイク乗り入れ禁止地区にして欲しい。ホコ天みたいじゃないと危ないし、人混みをダラダラ走るバイクの後ろになってみ?排気ガスマジヤバイから。
万屋で売ってるパンが地面に落ちた。それを拾った地元の人、元の位置に戻したけど、地面に落ちたのを知らないで買ってしまう人、マジ可哀想。鶏3羽がバイクの荷台に、3羽まとめて脚を縛られて、ヒモで箱にくくられて、箱の中にも鶏。1週間分の鶏なのかな…。横に寝かされた状態だと、もう観念してんのかな?ってか、めっちゃおとなしかった。命の終わりを悟ってんのかな?
欧米人は家族連れとカップルが多いが、自分はスーク絶対一緒に来たくない。ホコ天じゃないし、横に並んで歩ける程道は広くないし。前後並んで歩いてたらはぐれる確率高くね?こんな人混みと空気汚い所で過ごす休暇って、自分は無理。日本人親子連れもいた。子供小さかったけど。この空気吸わせて大丈夫?自分なら、ここを家族旅行の候補として挙げないな。ここは友達同士がイイんじゃん?カップルならこの空気と人混みにイラついてケンカになりそう←ラブラブならケンカしないか。
12時pmに部屋に戻った。引きこもりたい。外のバイクうっさいから、iPadで音楽流しながら明日の荷造り。朝ごはんは遅めに行ったからお腹空いてないし。ハマム行く前にみそ汁にゆで卵ぶっ混んで、生人参、トマト、バナナ、みかんを食べた。
16時過ぎにハマムに向けて出発。この宿からどの位かかるかわからないし。って、16:30に着いてしまった。「予約17時からです〜」と受付のお姉さんに伝えると、すぐに入れるとの事。荷物入れるカゴ、サンダル、タオルを渡された。「ターバン?」と聞かれたが、「シャワーキャップ持ってます」と伝えた。シャンプーは頭皮の都合上避けたい。シャワーキャップ、正解だった。シャワーキャップと言えば、アイスランドのラグーンでも頭守るのにかぶって、誰もそんなモンかぶってる人がいなくて、この事が面白くてひとりでヘラヘラ笑いながら温泉浸かってた事を思い出して笑いそうになった。
手順は予め調べといたから、言葉が通じなくともなんとかなった。バケツ3個に汲まれたお湯を担当のおばさんにかけられた。あったか〜。でも欧米人には熱いらしく、びっくりしてた。ま、この温度のお湯で頭洗われて流されたら確かに熱過ぎかも。まずオリーブ黒石鹸を塗られ、しばらく置いた後に垢すりスタート。新品の垢すりミトンで、終わった後もらえるらしい。韓国垢すり程出てこないのは、そんなに温まってないし、スチームサウナの中と湯船に浸かるのとでは、皮膚のふやけ具合が異なるからだと思う。
それにしてもローカルハマム、地元女性たちは自分でせっせと手入れしてた。自分も次回そうしたい。ハマム内部は確かに古い。だって、1562年創業だからさ。垢すりの次はガスールを塗られて奥へ移動。床が暖かくて、岩盤浴的に寝転がる所。しかしながら、おばさんに全てを任せるしかない観光客は、好きなだけここにいられるワケではなかった。充分に、ってかほとんど温まらないうちにガスールをお湯で流してもらい、タオルを巻かれて、オプションのマッサージへ。
別のおばさんが渾身の力でほぐしてくれた。たぶん、おばさんは腕を使ってマッサージしてくれたんだろうけど、背中の上側のほぐし方の技術はヤバかった。ある意味カンドー。このマッサージは、人生初。モロッコが初めて。これで肩甲骨辺りの痛みがマシになるとイイな。全身マッサージ終了して、オイルまみれの身体のまま着替え。冷めたミントティーのサービス。一休みして、そこまで温まってない身体が冷えずに宿に戻れる事を祈りつつ、マッサージのおばさんにチップを渡し、退散。外はまだ明るい。
腹減ったから、帰り道にある口コミが良いレストランに向かった。カップル1組しかいない。ラッキー。外気から遠ざかりたいから、店内一番奥へ。ハリラスープを飲んでみたかったが、まだ準備できてないとの事。仕方ない。野菜スープとミートボールタジンを注文。
お通しにオリーブと豆を煮込んだ物が出てきた。おいしかった。まずはスープから。ハマムでよく温まらなかった身体に染みた。おいしかった!野菜ゴロゴロ系かと思ったら、ポタージュだった。そしてタジン。自分で作る時は、どうせ野菜は重が減るからとメッチャ盛って作ってたが、レストランは違ってた。浅いトマトソース系の池の中にミートボールがあった。
ミートボールは柔らかくておいしかった。粗挽き胡椒をぶっかけたら更にウマくなった。ソースはそのままでは味が濃いけど、パンにつけて食べるとおいしい。外に近い席の中国系カップルの彼女の方が紙ナプキンで口と鼻を押さえてた。空気の汚さと、店頭で店員男性が吸ってるタバコの煙が店内に入って来てるからだと思う。一番奥でもタバコのニオイしてんだから、そりゃ外近きゃ辛かろう。
そろそろ食べ終わる頃。ふと外を見ると、すんごい行列ができてた。ざっと数えると13人一気に入って来た。特に6人グループはデカイ。一瞬で満席になった。並んでた客の中にはリピーターと思われる観光客もいた。客引しなくても、そこそこおいしい料理ならそりゃ混むだろう。広場に面してたらうるさいし、ここより更に空気汚いだろうし。ここは少し奥まった所だし。今後はレストラン情報はガイドブックよりブログでチェックだな。ガイドブックよりハズレが少ない気がする。
ハマムに行くのに時計して行かなかったけど、宿に戻ると19:30だった。オイルまみれの身体を洗い流して、残りのパッキングして就寝。
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