似ている有名人|「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」を観て
私は指原莉乃に86.6%似ているらしい。
時代遅れと言われるかもしれないけれど、先日「似ている有名人を診断してくれるアプリ」で遊んでいた。パーソナルカラー診断とか、骨格診断とか、mbti診断とか、血液型占いとか、人は自分のことを知りたがる生き物だ。もれなく私もそのひとりで、寝なければならない夜にも関わらず、夜な夜なアプリを起動する。
面白いことに、何度やっても同じ結果が出る。ランキング形式で3人ほど有名人が挙げてくれるものの、微塵も似ているとは言えない。「何パーセント似ている」という円グラフをわざわざつけてくれるが、86.6%似ているということは、13.4%は似ていないというわけで、それはもうただの別人だ。
昨日、リリーフランキー原作の「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」を観終えた。安かったからという理由だけで、表紙もついていない原作をBOOK・OFFで買ったものの、積読の山に埋めていた。読む契機付にまずは映像を見てみようと思い立って見始めたが、2時間ちょっとを一気に見る余裕がなくてちまちま1週間かけて観た。
2007年の作品で、樹木希林さんがとても若く見える。「万引き家族」で知っていた希林さんとはまた印象が違う。名前はよく聞く樹木希林さん。数年前に亡くなられたが、どんな人だったのか、演技に魅了されて知りたくなる。
検索欄に「若い頃」のキーワードがあったのでタップした。モノクロの画像を人目見て驚く。自分だ。
若いころの彼女は私にそっくりだった。一般人の私がおこがましい、と思うが、間違いなく私に似ていた。彼にも画像を送って見てもらうと、「口元が似てる」とのことだった。
「そっくり診断」には出てこない、有名人。パーセントで測れないなにか。それを強く感じた。これからもっと彼女のことを知りたい。彼女のように強かに生きたい。そう思った。