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田舎の倉庫で、おみくじを作った思い出 #仕事の思い出


10年ほど前の話。

田んぼに囲まれた田舎の倉庫で、おばちゃんや、おばあちゃん達と、わちゃわちゃと「おみくじ」をセットする、内職みたいな日雇いの仕事をした。

この会社は毎年、近くの神社から頼まれて、おみくじを手作りしているのだと言う。


印刷会社から、和紙に印刷された おみくじの紙が届く。
それを規定の折り方で、丁寧に、きれいに折って、紙の小袋に詰めていく。

「おみくじって、こうやって作っていたのか!」
私は感激した。

でも、何万人も参拝者が来るような大きな神社は、大きな印刷会社で、全自動で作っているんだろうなあ。


昼から夕方までの半日、おみくじ作りをして、その日の仕事は終わった。




終業間近の時、倉庫の外が騒がしくなった。

社長が「生まれたー!」と大きな声を出して、はしゃぎながら倉庫に入ってきた。

孫が生まれたのかな?


「子犬が生まれた〜!」

倉庫の横の犬小屋にいた、柴犬の赤ちゃんが沢山産まれたんだって!



とても平和な空気が流れる、年末の一コマだった。

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おおかみ のみね@535社で働いた運期研究家
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。

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