就職の話
これは就職の話なんですが、noteで検索して出てくるようなポジティブで意識高いものではないです。
ここに学ぶべきことも教えられることもなにもない。
ただ、世の中にはこういうやつもいるんだなぁくらいの気持ちで見てもらえたらと思います。
適職診断で芸術家タイプと言われる人とか。
先日ありがたくも転職が決まりました。2月くらいから緩やかに始めていたのですが半年近く掛かりました。たいへん疲れた。
転職と言うのは格好つけて言っていて、実際はフリーターを辞めて就職します、っていうケースです。これまでマトモな人生送ってないので、齢29にしてようやく色々と観念した?という感じです。
ざっとですが、私のここ10年くらいの経歴を書いてみます。
19歳:上京・浪人を経て大学入学(某芸術専攻)
映像専攻、新卒でアニメ業界やポスプロに挑むも全滅
23歳:大学卒業、無職突入
アイデンティティを喪失し、メンヘル不眠症になる
生活ができなくなり帰郷
何となく公務員試験の勉強&某役所の非正規職員(バイト)
24歳:公務員試験落ちる&不向きを知る
役所辞めて、地元の映像系の仕事に就く(契約社員)
人はアレだが、それなりに働ける環境
25歳:正社員採用を推薦されるが、全国転勤有りがネックで契約更新せず
印刷会社に契約社員で入るも新人教育がひどく1週間で逃げる
大阪の某会社に正社員で入社、しかし社内の人間関係がギスギス
「会社とはこういうもの」を何となく感じる日々
26歳:とあるお笑いの舞台が切っ掛けになり、会社を約3ヶ月で辞める
社長に「お前アホか」と言われたが全くその通り
ここから夢追い人に
フリーターしながら養成所に行ったり舞台に出たりする
27歳:書類上、プロになる
29歳:大きく挫折
先の見通しなく借金が増えることに限界を覚えて、プロを辞める
就職活動を始める
ここで履歴書の職歴欄がカスであることに気づく
半年掛かってようやく採用(←いまここ)
色々やっているように見えて、その実これといって社会人実績に繋がることは何もしてきていないという。どれもやってやめてを繰り返している。
自分なりに言い分はありつつも、自己都合すぎて、それが社会に通用するものではないんですよねぇ。
多分、周りの人たちが早々に見切りつける「自分とは」みたいなことに執着する時間が長くて、自分に向いている仕事とかをずっと追いかけている感じです。MBTI診断でinfpタイプが陥る職業選択の悩み(あなたは芸術家タイプです!→そんな仕事ねぇよ)をド正面から受けていました。
色々と諦めの末に改めて会社員になる道を選んだのですが、この就職先もいわゆる営業とか事務とかではなく制作系の仕事で(余り言うとバレそうなので控えますが)、就活に夢追い期間の経験が功を奏した部分もあって、別に全部が無駄とかはなかったんかなぁと思っています。
もちろんこれからのこともやってみないとわからないし、根本で会社員向いてないんやろなぁって思いながら生きていくので、また折れることもあるかもしれないんですが……
ちなみに、転職(就職)を決めた最大の要因はお金です。
貧すれば鈍するといいますが、マジでこのままでは終わる感じがして、観念した部分が大きいです。
次に年齢。元々30歳になるタイミングを一区切りに考えていたので、1年早いですが、ここが区切りかなと。
ただ気付きなのは、夢を追うこと自体は意外と何歳からでもできるっぽいです。お笑いの養成所に行ってましたが、30代や40代の方もいました。他所だったら50代以上もいるらしい。多くはないですけど。
当然すべてがそうではないでしょうが、芸術の分野、アート・音楽・舞台なんかの世界は年齢を問わず門扉は開いている気がします。
その道のプロになるには、相応の覚悟は必要ですが。
とりあえず30代を手前に一段落つけた感じなので、自分にお疲れ様です。