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気持ちが楽になるだけで問題は解決するか?

やっかいな問題を心のケアで何とかしようとする情報を目にしました。

心のマネジメントや心のケアは必要です。私自身、幾度となく助けられています。

ただ、「そもそもの問題は解決したか?」のチェックを忘れてはなりません。問題を解決するために何が必要かを考えることも大切です。(痛すぎる経験による個人的な思い)

身体の問題は身体のケアが必要

例えば熱中症。

熱中症の症状になった人の気持ちに寄り添って、傾聴し励ますことは大切でしょう。しかし、身体のケアが先です。

心のケアだけでは、身体の水分を戻せません。体温上昇も防げません。気持ちが楽になっても、身体のダメージは回復していないのです。

身体のダメージを減らし、元に戻さねばなりません。まず、
・身体を冷やす
・身体に水分・塩分を入れる
・(必要に応じて)医療機関を受診する

参考:環境省/熱中症予防情報サイト

極端に思える例を挙げてみました。

私には熱中症を心のケアだけで片付けるようなことを年単位で続けた失敗経験があります。

私の失敗:メンタルの問題と思っていたら、深刻な身体疾患だった

ある感染症になった後、ありとあらゆる不調が襲いました。
・朝起き上がれない。寝込んでしまう
・身体が重くて動けない。トイレもはって行くくらい
・睡眠がよくない(寝付きが悪い、途中で起きる)
・夜の睡眠で疲れがとれない
・激しい頭痛
・疲れやすい。身体に無理がきかない
・集中力が落ちている …

メンタルヘルス不調も疑い、メンタル疾患の治療も受けました。メンタルケアに関して本を読み、複数の方からアドバイスをもらい、いろいろやってみました。しかし思うように回復しないままの日々が何年も経過。

実は、ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群:神経系の疾患)だったのです。確定診断まで約12年。

メンタル疾患と同じ治療やセルフケアでは、うまく回復しない病気でした。例えば活動量の上げ方や運動の取り入れ方は、メンタル疾患に比べてかなり慎重にやる必要があります。反省…

参考:静岡市/「ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)とは」

ウイルス感染後の倦怠感は、後遺症も疑ってみる

新型コロナウイルス感染症を発症した後(検査陽性でなくても)、
・身体がだるい
・頭が働かない
などの不調を感じたら…

新型コロナ後遺症を疑って、診断・治療を受けるほうがよい(つまり、身体の問題を解決する行動が必要)と個人的に強く思います。

参考:東京都保健医療局/新型コロナウイルス感染症/後遺症について

私自身への教訓

⚫︎気持ちが楽になっただけで満足しないこと。
⚫︎問題解決を考えよう。
・本当の問題はどこにあるのか?
・解決策は他にないか?
・やり始めた解決策を続けるだけで満足していないか?
・問題は解決したのか?


(困ったときに心のケアを勧められることが多いので、感じたことを書いてみました)

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