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ハロウィンに遭遇した日

長年働いた夫と二人の初めての海外の旅はハワイ。
10年前、10月31日にホノルル空港に着いた。

お互いにやっとリタイアできて、子どもからの贈り物だった。
楽しみにしていた旅だったが・・・
何故か?入国審査で止められた。
係員がニヤリとして当たり!と言った。えっ!何、何と戸惑った。米国は同時テロ以降、無差別に50人に一人、審査されるという。
有無を言わさず入国管理局に連れて行かれた。
まだ荷物も受け取ってないし、と心配しながら、夫とはぐれないように二人で一緒に向かった。

管理局に行くと大勢の旅行者が待機させられていた。30分位待たされて、やっと呼ばれた部屋に入ると警察官もいて重々しい空気だった。色々と質問が始まった。取り調べみたいで怖い感じだった。
長い時間かかっていたカップルもいた。
幸い問題なく15分位で開放されて、急いで荷物預かりの場所へ行くと、親切な日本人が私達のバックも降ろしてくれていて無事だった。
スタートで荷物がなければお手上げだった。とんだハプニングだ!

ホテルに着いて部屋に入ると、どっと疲れが出た。
うす暗くなるまで休んでから目抜き通りへ出掛けた。夕食後にふらふら歩いていたら、暗くなってからの通りを歩いているの人々が一変していた。
大人から子供まで、変な格好でゾロゾロと繰り出していた。
ゾンビやフランケンシュタイン、かぼちゃのお化け、今まで観たことのない得体のしれない生き物たち。
えっ、なになに?これってハロウィン仮装?今日はハロウィンの日?
すっかり忘れていて、入国審査のトラブル対応で何もかも飛んでいた。
これが本場の仮装だ!と思った途端、二人で写真を撮っていた。
フランケンシュタインとは一緒に撮らせて貰った。
なんと賑やかな、華やかな仮装の人々。
皆が楽しんでいた。
ああ、本場のハロウィンを観たぞ!と嬉しくなる。

翌日からは不愉快な入国審査も忘れて、ハワイを楽しんだ。



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