突然クビ宣告を受けた15歳の夏〜あとがき③〜
とことん落ちぶれた私たちを
救ってくれた人がいた
偶然のご縁のもと
出逢えた女性
荒れ荒んだ私たちを見て
彼女は何を感じたのか
もしかしたら
当時の自分と重ねていたのかもしれない
ある事の仲介者として立ち会ってもらえないか
頭を下げに行った
姐さん達は、快く引き受けてくれた
事が解決したあと
わたし達は叱られた
その厳しさには愛があった
わたしらと同じ道を進むな
そんな道に幸せなんかない
お前らは、真っ当に生きろ
二度と馬鹿な真似をするんじゃない
姐さん達に言われた言葉は
わたし達の心の奥に響いた
もう二度と、同じ過ちは犯さない
心に誓った17歳
あれから約束を一度も破ったことはない
私を守ってくれた
大切な存在