突然クビ宣告を受けた15歳の夏①
高校一年生、15歳
突然告げられた、部活のクビ宣告
どんどん下がる成績
重なる遅刻
すれ違う人
全てが敵に見えていた
15歳の夏…
入部して挨拶した時から
理由も分からず無条件に監督に嫌われていた
わたし達を気遣う先輩達
ある日
突然呼ばれた体育教官室
怒鳴られることや
叱られること
どんな理不尽なことも
それは、いつものこと
口答えはしないのが暗黙のルール
成績が悪い自分が悪い
それでも、部活だけは頑張ってきたと思ってた
いや、頑張るだけでは
どうにもならない事が
世の中にある事を知った15歳の夏だった
それでは通らない
先生の顔に泥を塗った
恥をかかせた
クビ?解雇?
え?
15歳の自分の頭では整理ができない
ただ、分かることは
明日から、もう部活に行けないこと
今日まであった席は
明日からもう無い
ここから、また新たに始まるはずだった
一緒に頑張って
乗り越えて
進んで
私たちの代になって
一緒に辛いことも乗り越えて
感動を味わうはずだった
儚い夢は
一瞬にして消えた
本当に儚い
クビを宣告されても足が動かない
受け止められない現実
そんなわたし達に
監督は言った
「考えて欲しかったら、ここで土下座しろ」
正しい選択なんて分からない
ただ
わたし達、土下座を
しなくてはいけないのだろうか…
その一点だけは
頭によぎって消えなかった
15歳の自分に…今日まで待たせたね。一生懸命やったこと認めるからね。よく頑張った❣️誇りに思うよ。