no. 006 ローズスターロールケーキ②
荒井バラ園(長野県中野市)の食用バラと、吉家果樹園(長野県中野市)のりんご「星のスパイス」を使用したロールケーキです。
食用バラのジャムと「星のスパイス」の甘煮を、桜餅をイメージして粒あんと一緒に巻きました。
バラ、スパイス、りんごの香りを楽しめるように。
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「りんごの育種は何が生まれるかわからない。それが楽しい。」
日本のりんご育種の第一人者である、吉家果樹園の吉家一雄さんにお話を伺いました。
最初は赤色に惹かれて始めた交配。
元々は観賞用や園芸用の赤果肉ですが、これを美味しく食べられたら、、と30年以上前から趣味で始めました。
今も出荷用の傍らで、趣味感覚で楽しく育種されています。
どのように育種するのか話を聞くと、それはまるで実験でした。
赤果肉りんごは、今ではたくさんの種類があり、生食でも十分美味しい品種がたくさんあります。
ふじや王林など、色々な品種を掛け合わせて生まれるのですが、
「人間が子供を産むのと同じで、産まれるまでどんな子かわからない。
りんごもどんな味でどんなものかわからない。
自然は人間の考えている枠を超えている。」
どんなりんごができるかは実がならないとわからない、偶然の産物だそう。
吉家さんとしては、ふじと同じようにスーパーでも流通し、多くの方に手に取ってもらえるようになってほしいそうですが、なかなか私たちの生活圏で手にすることができなく、
どうやらそこは難しい大人の事情があるようです。
国内のトップパティシエや大学教授とも繋がりがあり、
韓国やニュージーランドからの視察も受け入れている、ワールドワイドな吉家さん。
これからも気になった掛け合わせをどんどんやっていき、今は切った断面が桜柄のりんごを研究されているそうです。
赤果肉りんごを使ったシードル(りんごの発泡酒)も手がける予定だとか。
りんご栽培の他にも、地域の民生委員や小学校への課外授業、若手りんご農家への指導も行っていて、
聞いたら何でも話してくれる、親切で愉快なおじさまでした。
吉家果樹園には中野市役所に繋いでいただき、アテンドもしていただいたのですが、
一緒になって「なるほどー!!!」とか言いながら、
吉家さんのワクワクするお話を終始夢中になって聞いていました。笑