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no. 006 ローズスターロールケーキ①


荒井バラ園(長野県中野市)の食用バラと、吉家果樹園(長野県中野市)のりんご「星のスパイス」を使用したロールケーキです。


食用バラのジャムと「星のスパイス」の甘煮を、桜餅をイメージして粒あんと一緒に巻きました。
バラ、スパイス、りんごの香りを楽しめるように。







「厳しい環境の中でも、健気に咲こうとするバラが可愛い」



荒井さんご夫婦のお二人で営んでいる、荒井バラ園(長野県中野市)のハウスを訪問し、奥様の綾さんにお話を伺いました。






ご主人のお父さんの代からバラ農家をスタートし、観賞用と食用のバラを育てていらっしゃいます。最初は観賞用のみの栽培でしたが、今は綾さんが食用を担当しています。


東京出身の綾さんは、農業大学の学生時代から中野市の農園に度々実習で訪れていて、そのまま農園に就職しました。


食用バラの栽培を始めた理由は、


観賞用は市場に卸しているので、行先でどうなっているかわからない。
けど食用は直売のみで、レストランに行けばどのように調理されて提供されているかがわかる。
育てたバラの行先がわかり、お客さんと距離が近く、ふれあう機会を持てる食用に魅力を感じたから。



バラは虫がつきやすく、特に夏場に多くなるハダニがとても厄介です。
少しでも葉の裏にハダニがついていれば、あっという間に飛び火し、一枝すべてがダメになってしまいます。
日々葉の確認をしながら虫と闘っていると、バラを見る目ではなくハダニを探す目になっている、、と悲しくなってしまうときがあるそう。


長野県産のバラは、他県で栽培されているものよりも輪が大きく、花弁の色が濃いそうです。

その理由は、りんごが赤くなるのと同じで、1日の寒暖差が大きく夜温がグッと下がる長野県だから。





紀元前から咲き続けるバラは、美しくないものは淘汰され、交配を繰り返しながら現在の品種となりました。
どんなに寒くても地中にしっかりと根を張り続ける生命力で、春になると全てのバラが一斉に咲き始めます。

見た目の美しさとは別の見えないところで、厳しい環境に耐えて生き残ってきたバラ。

荒井さんご夫婦は、そんなバラたちを日々慈しみながら育てています。
中野市では毎年バラまつりが開催されていて、今年からバラをより楽しむための新しいプロジェクトが始まるそうです!


今は寒くて香りも弱く、すぐに白くなってしまうバラですが、満開になったバラをぜひ見に行きたいです!

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