no.008 佐渡チョコレートマーブルケーキ②
今回の佐渡の旅で作ったお菓子について。
『佐渡チョコレートマーブルケーキ』
ケーキの中に、チョコレート、梅干し、オリーブ、オレンジ、スパイス、少し苺も入れちゃったりして、マーブルにすることで融合する様を表しました。
甘味、苦味、塩味、酸味、香りの要素をフルーツやスパイスで繋ぎ、合わないようで合うように作りました。
ケーキの上に乗ってるチョコレートとナッツは、下にも書いた『夫婦岩』と海岸の岩場です。
ぱっと見、ちょっと想像つかない味わいですが、個性的なケーキになったと思います。
というか、佐渡と 莚 CACAO CLUB をイメージしたらそうなっちゃいました。笑
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今回の佐渡旅はあまり滞在時間を取れなくて、それでもチョコレート屋さんの他にどこかもう一つ行きたいなと思ってました。
そこで佐渡マップを眺めながら、ふと目に止まったのが『夫婦岩』で、直感で「夫婦岩に行こう!」と決めました。
「古事記」のイザナミとイザナギの国生み神話の由来とされる、佐渡の観光スポットです。
実際に訪れると、美しい海とも相まって、自然の力強さと神秘的なエネルギーを感じました。
佐渡の海、山、田畑、太鼓や能といった伝統芸能。
佐渡の歴史ある風土や素晴らしい伝統を生かしつつ、チョコレートをツールに今らしくアップデートし、個性的な感性で発信していこうとする『莚 CACAO CLUB』。
古いものと新しいもの。
伝統や歴史、そして革新。
正反対でケンカするかもしれない。けどお互い少しずつ寄り添って交わり合えば、良くなるかもしれない。
相反するものが交わり合い、融合し、化学反応し、新しく生まれ変わったら??
『佐渡チョコレートマーブルケーキ』は、古事記から語り継がれる『夫婦岩』の神秘的なエネルギーと、これからの未来への希望をこの佐渡島で自分らしく個性的に発信していく『莚 CACAO CLUB』 の新しいエネルギーを表現したケーキです。
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ただ、新しいものを個性的に発信すると言っても、いろんな考えや価値観を持った人がいて、それがいけないというわけでもなくて。
けれど、想いがうまく伝わらなかったり、何においても「本当はもっとこうしたいけど、現実はなかなか簡単にできない」といった、前に進もうとすると立ちはだかる壁は必ず、そしてたくさんあって。
今回お話を聞いた中で、勝田さんも同じく葛藤や苦悩を抱えていました。
それでも目の前が曇っていようとも、自分が信じるもの、一筋の希望の光を見出そうと、もがきながら進もうとしています。
一度きりの人生、やりたいことをやる。
乗り越えられるからこそ目の前に立ちはだかる壁。
前を見据えて自ら人生を切り開いていこうとする姿勢や、意志の強さ。
それは、同じようにもがいている人たちにとっては共感できるものであり、乗り越えていくためには、必要な気概なのだと思います。
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交わり合わないようで交わり合う。
古きと新しきの葛藤と融合。
チョコレートで繋ぐ未来への希望とお菓子のSTORY。