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ある君の読書ノート Vol.3 『社内プレゼンの資料作成術』

【「ある君の読書ノート」とは?】
年間48冊(月4冊/週1冊ペース)以上を目標に読書を通じて、知識を得ることを目標に読書を開始。
知っている状態→身についた状態にするために、本の振り返りをしながら自由に感想を書くノートです。

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ジャンル:ビジネス
著者:前田鎌利(プレゼンテーションクリエーター)
所要時間:1/15~1/16
おすすめ度:★★★★★
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1.なんでこの本読んだの?

①プレゼンテーションに向けた資料作成にむけての準備
②資料作成の本質を知るため
③聞く人・見る人が理解しやすいプレゼンをしたかった

企業や大学にてプレゼンの機会があまりなく、いざプレゼントなった時に頼ったのがこの本。
暗中模索している中で、信頼すべきY.Y氏よりいただきました(ほんとうに救われました!!)。
ビジネスの場面でより「シンプル」にかつ「ロジカル」に伝えるにはどうしたらいいのだろうか?と思いながら読んでみました。

2.この本どんな本?

「あらゆる決済者にとってわかりやすいプレゼン。それは、シンプルであること。そして、ロジカルであること」
これをテーマに、プレゼンの基本知識から入り、構成→ロジック→武装→検索などの豆知識→ペルソナと、プレゼンにおける流れに沿って説明が展開されております。

3.学び、見解、意見

①マジカルナンバー7±2
「シンプルであること。ロジカルであること」をベースに、決裁者に判断していただくうえで、本当に伝えたいことだけをスライドに入れる。
今まで、ロジックを固めるためにやたらめったらとりあえずデータを入れたり、グラフを入れたりしていてページ数は気づけば30~40Pと膨らんでいました。そんなスライドは、一見データが豊富なように見えますが、「結局何がいいたいの?」と伝えたいことが霞んでしまうのがオチでした・・・。
そこで本書では「マジカルナンバー7±2」と称し、プレゼンの資料(特に社内において)は7±2枚で納めることを推奨。
この数字は、アメリカの認知心理学者:ジョージ・ミラー氏が提唱している数字で、「人間が瞬間的に記憶することのできる情報量の限界が7±2」
という事なのです。
認知心理学に基づいたこの理論はとても分かりやすく、極限まで無駄を省き、本当に伝えたいことだけをスライドの本編に入れることの重要性を表しています。
※本編を支えるスライドはすべてAppendixへ!

②「課題→原因→解決策→期待できる効果」構成
「課題→(なぜ起きる?)原因→(だからどうする?)改善策→(するとどーなる?)期待できる効果」
このようにストーリーを展開するととてもシンプルにかつ、ロジカルに構成を組み立てることができます。
各項目ごとに「根拠(客観的データがあるとなお良し)⇒結論」を盛り込むと、それぞれのスライドごとのメッセージをより効果的に伝えることができます。守破離という言葉がありますが、これは「守」にあたり、もっとも
大切な「型」の部分になると思います。
この「型」を覚えることができるだけでも、この本を読む意味があると実際に作成していて思いました。
また、本書内に出てくる「一人ブレスト」の方法・フォーマットも一見の価値ありです!!!

③圧倒的な決裁者視点
すべては、決裁者にとって「わかりやすく」「納得できる」プレゼンをするためにということを一貫して述べられているのがこの本の特徴。
この本で「決裁者」についてこのように定義されています↓


決裁者とは・・・
自らの「責任」で、それなりの金額(時には巨額)の投資を伴う「決断」を迫られている人。
そのため、ほんの小さなミスでも決裁者の信頼を失うには十分。
※決断・・・「可」「否」の判断

プレゼン資料を作成していると、それだけ「努力の結晶感」ができてしまい、いわゆる「作り手視点」が強くなってしまう。そんな中で、やはり大切になってくるのは、聞く人はどんな人なのかを考えて、より伝えたいことを伝えるためにプレゼンをするということを忘れてはいけないですよね。

4.ここに注目!!

なんといっても「図解」!!!
これがあるからとてもイメージしやすく、実践向きでした。
いざ資料を作っている時、「理論は何となくわかるけど、実際のイメージがわかないなぁ~」ということが多々ありました。
そんな時に実際の図解があることによって、イメージが湧き手を止めることがほとんどなかったです。
いわば、この本はプレゼン資料作成における「先生」ですね!!

【+α】より図解に特化した「プレゼン資料のデザイン図鑑」も併用すると効果的!!

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5.感想

実際にこの本を読み終えた後に、プレゼンに向けて資料作成に取り掛かりました。まだまだ粗削りなところは多々ありますが、今までとは見違えるように内容が明確で、無駄が省けておりスピード感をもって取り組むことができました。やっぱり、読んだだけと実際にやってみるとでは、理解度は雲泥の差がありますね!!
本を読んで知識を深めることはとても素晴らしいこと。ただ、よりできることを増やしたい人はまず「やってみなはれ」精神を大切にしてほしいなと、実体験を終えて深く強く思いました。

ああ、もっとロジカルにプレゼンできるようになりたい・・・(笑)
Hard Workしましょ!?!?

おーわり!

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