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BLUE RAIN

本日は博品館劇場に行ってきました。カラマーゾフの兄弟が大好きなので観ているのが楽しかったです。

登場人物以下6人。

ジョン
テオ
ヘイドン
ルーク
サイラス
エマ

ジョンは歌唱凄すぎです。迫力が違う…演技の声からして違うもんね、さすがでございます…。
死人がストーリーテラー的なことするのはサンセット大通りを思い出します。何故子供をそこまで憎むのか、わかりませんでしたが、自分の子供だからかもしれないですね。

テオは想像してたキャラと違うな…あんまり乱暴者に見えない。ギャンブル好きなのはヘイドンが言ってたのでわかるし、ジョンを恨んでいたのもわかる。だけど、ミーチャと被らない…歌はうまい…
どちらかというと、ヘイドンにベタ惚れで優しい情の深い男という感じ。

ヘイドンは美しくかわいそうな歌姫でしたね。グルーシェニカをイメージしてたのでちょっと残念。テオ大好きというより親友というか、パートナーというか…テオほど愛してる!って感じはないな…という感想。もしかしたら私が個人的にくっついて欲しくなかったのかもしれないです。男性に頼らずに生きればいいのにと思います。

ルークはイワンポジションなので旨味が凄い。わたしが一番好きなキャラクターです。苦悩のシーンがとにかく最高。父親に似ていると言われるのがどれほど辛いか…でもこの苦悩でどれぐらい父親を憎んでるのか思い知らされます。うーん、好きです。怯えてるのがとてもいい。無神論者を語るところもいい。大審問官として神を裁く話がとても好きです。これは原作ですが。

サイラスはこれまた美味しいスメルジャコフポジションです。サイラスはsilence(沈黙)から取ってるんでしょうか。スメルジャコフのスメルも臭うとも読める…ということをどこかで聞いたことがあります。彼が一番遠くにいたのに何故か血に踊らされる可哀想な男です。ルークが神などいないという言葉によって、一瞬の光を見ているのでしょう。そして彼に否定されたから死を選ぶ。サイラスにとっての神はルーク。スメルジャコフにとって神はイワンなのです。一番感情に入り込みやすいキャラクターなので、嫌いになれません。

エマこそ良心です。私的にはアリョーシャポジションなのでは……?とも思いますが、どうでしょう。グレゴリーの役目もある気もしますが…。
しかしながら彼女は唯一の聖母マリアであり、天使です。彼女だけは容疑者にはなり得ないからというのが大きいでしょう。彼女が最初に真相にたどり着きます。

カラマーゾフの兄弟大好きなので、それに舞台久しぶりでやっぱりお芝居が好きだなあと実感しました。
運営様もこんなご時世なので、すごく気を遣っていただいて、しかも徹底しておりますし、むしろ今までより快適に観ることが出来たような気もします。

最後まで、公演出来ますよう心からお祈り申し上げます。

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