【BTSを生み出した企業から学ぶ🎼】株主宛書簡に込められた経済戦略!
こんにちは!
住谷知厚です。
今や日本だけじゃなく世界中でK-POPは大人気ですね。
韓国では国を挙げての戦略的なマーケティングで、自国のグループやアーティストの人気を巻き起こしています。
そんなK-POPの代表格と言えば”BTS(防弾少年団)”ではないでしょうか。
7人組のアイドルグループで、絶大な人気を誇っています。
先日そのBTSのメンバーであるJINが兵役に就くことが決定したニュースを見たでしょうか?
この発表と同時にBTSが所属するレーベル会社の”HYBE”が株主宛に書簡を発表しています。
そこに書かれていた経済戦略に多くの気付きがありました。
HYBEとは?
HYBEとは、先述したようにBTSが所属しているレーベル会社です。
数年前までK-POPの事務所といえば、三大事務所と言われており、そこにHYBEの名前は入っていませんでした。
2013年のBTS排出をきっかけに事業拡大を続け、今では力のあるアーティストが多く所属した結果、四大事務所と呼ばれるようになりました。
HYBEが事業拡大できた裏側には、緻密な経済戦略があったことが伺えます。
K-POP業界の事業拡大への課題
K-POPの業界で事業拡大する上で考えなければいけないのは、アーティストの兵役問題です。
韓国では、男性が一定の年齢に達すると兵役に付かなければならない制度があります。
そのため、K-POPのアーティストでも年齢がくれば一時的に文化活動ができなくなります。
兵役のタイミングも人によって様々なので、グループ活動が長期間できなくなる影響もあります。
BTSは韓国への社会貢献度合いから兵役が免除されるという民衆の声も多く存在していました。
しかし、一方で「兵役逃れ」なんて声も上がるぐらい韓国では兵役制度は問題となっています。
そんな中、HYBEでは将来的にBTSのメンバーが兵役することを見据え、その期間にも繁栄する戦略を立てていました。
数字で明かす経済戦略
発表された書簡には、HYBEの今までの成長度合いと、現在の売上状況、今後の見込みについて、全て数字を用いて語られていました。
ざっと列挙しただけでも以下のような戦略が語られていました。
コンサート:6万人以上
過去5年平均成長率:90%
独立レーベル:9社
BTS以外のアーティスト売り上げ:平均3倍以上
2023年デビュー予定:4チーム以上
オンラインライブストリーミング再生回数:4,907万件
ゲームは継続的にアップデート
新しいコンテンツとサービスの予定もあること
この戦略も過去、現在、未来と全て数字を用いて書かれているので、読者にも明確に状況が伝わってくる内容でした。
”数字でコミュニケーションをする”と教わってきたことを改めて思い出しました。
最後に
今回、発表された書簡の締めくくりには、次のような記載がありました。
兵役が延期の兼ね合いでいつになるかわからない状況だったことを、今回の発表でむしろ「ポジティブな出来事」として捉えていることが一番の学びでした。
改めてこの書簡を通して、僕もコラボレートや事業において大事にしてきた
不測の事態に備え、計画はネガティブに立てること
数字でコミュニケーションをすることが一番の信頼になること
物事をポジティブに捉え、ビジョンを伝えること
を改めて気づかせていただいた発表でした。
今回はこの辺で♪
《参考》
◆BTS・ジンの入隊発表。日本人には理解しづらい韓国人の“兵役逃れアレルギー”
◆HYBE
住谷知厚(すみたに ともひろ)