antiXが起動しないのはUSBメモリのせい?
十数年前のパソコンのVALUESTAR。
NEC VALUESTAR L VL300/GD(PC-VL300GD)
発売日:2006年09月
CPU:Celeron D 352 (3.20GHz)
RAM:448MB (その後、増設して1GBに)
Windows XPが最初から入っていたのですが、Linux系OSのMX Linux 21をインストールして、デュアルブートPCとして使っていました。
先日、思うところがあって、MX Linux 21をantiX 21に入れ替えました。
その日は、アップデートやら壁紙の変更やらでantiX 21を何度か起動しましたが、別段異常はありませんでした。
しかし・・・。
翌日、電源を入れると、起動しないではありませんか。
黒い画面の左上に小さなアンダーバーが点滅するだけです。
これは、antiX 21に欠陥があったのだと早合点しました。そこで、再びMX Linux 21に戻しました。
しかし、起動できません。
念のために、たいていのパソコンと相性が合うLinux Bean 12.04をインストールしましたが、同様です。アンダーバーが点滅を繰り返すばかりです。
* * *
デュアルブートPCなのだからWindows XPが選択できる画面が表示されるはずですが、それさえ現れません。
「ブートローダー(起動時に最初に読み込まれる所)が壊れたか!」と結論づけました。
となると、データを救出した上で、リカバリDVDを使ってWindows XPを再インストールしなければなりません。ちなみに、Linuxと違ってWindowsのインストールは異常に時間がかかります。
いろいろ悩んでいると、不意に思いつきました。「周辺機器に問題があるのではなかろうか?」と。
実は、一本のUSBハブに無線マウスと無線キーボードとwi-fiそれぞれの子機およびUSBメモリを挿して、これをVALUESTARに接続していたのです。このUSBハブを外してみました。
何と起動できるではありませんか!
原因はここにあったのです。
* * *
それから、いろいろ試行錯誤しました。
USBハブを接続した場所が悪いのかと思い、背面から正面に挿し込み口を変えてみました。
しかし起動できません。
まさかと思いましたが、USBハブからUSBメモリを外しみました。
すると起動に成功しました。
USBメモリに問題があったとは・・・。
このVALUESTARはUSBメモリからは起動できないタイプなのです。だから、挿しっぱなしにしていても影響は受けないだろうと思っていたのです。実際、これまでは何度も起動できていたのです。
パソコンはたまに理解不能な挙動をします。
そういう時のために、記録に残しておくことが重要です。
* * *
VALUESTARのOSをMX Linux 21からantiX 21に変更した理由を書いておきます。
MX Linux 21はアップデートに異常に時間がかかる時があります。低スペックのパソコンだと作業がなかなか進みません。
このパソコンはほとんどスキャナーを使うためだけの道具です。
XPでスキャンした画像ファイルを、MX Linux 21でメインPCに送信するみたいな使い方をしています。
ファイルの送信はMX Linux 21でなければダメというわけではありません。
そこで、まずはantiX 19をインストールすることにしました。
ベースになっているのは一つ前のDebian 10 busterです。サポート期間がまだ2年ほどあるし、ちょうどisoファイルを焼いたDVDがあるのでこれにしました。
インストールは20〜30分で完了。
再起動してアップデートを試みましたが、失敗。どうやら、リポジトリを配布しているサーバーにつながらないみたいです。
そこで、あれこれいじくってサーバーを変えてみました。が、再び失敗しました。
実は以前もantiX 19をインストールしたことがあるのですが、この時、何かをやってアップデートに成功した記憶があります。が、その「何か」を忘れてしまいました。
やむなくantiX 21をインストールすることにしました。
こちらのベースは最新のDebian 11 bullseyeです。サポート期間は2026年まであるはずです。
isoファイルを焼いたDVDがないので、しかたなく、別のパソコンでantiX 21のブータブルDVDを作成しました。
そしてインストール。所要時間は20〜30分。
その後、アップデートに予想外に時間がかかりました。
日本語化の作業は面倒臭いのでやりません。
ブラウザのFirefoxはうんうん唸りながらも立ち上がってくれました。MXの時は全然ダメだったので、この点だけでもantiX 21のほうが優れています。