伊藤詩織事件の6つの誤解

正直な話、私も最初は伊藤詩織さんの言い分を信じていました。すべてではないにしても半分くらいは本当だろうと思っていました。
しかし……。
時間の経過とともに、詩織さんの主張に矛盾があることが明らかになるにつれ、信用度が低下しました。

かつての私のように、今でも多くの人が、マスコミの一方的な報道のせいで、この事件について間違った知識を信じ込んでいると思います。
そのなかで6つほど選んでみました。

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1. 会談を望んだのは詩織さんの側

「Black Box」を読むと、山口さんから誘われて行った、何人かで会うのだと思っていたら山口さん一人だったから驚いた、みたいなことが書いてあります。
しかし、同書には載せていない詩織さんからのメール(2015/3/25)がこれです。


lisanhaのPansee Sauvage
メール。証拠書類などから。お仕事ちょうだい! 2020-03-12
https://lisanha1234.hatenablog.com/entry/2020/03/12/222643
『山口さん、お久しぶりです。お元気ですか?昨年は日本テレビでのインターンを紹介していただきありがとうございました。学校でのラストスパートと並行して大変貴重な経験を培うことができました。現在は東京のロイター通信でテレビニュース部のインターンをしております。CNN東京からもインターンのオファーを頂いたりと、ニューヨークでの経験が大変役立っております。本当にありがとうございました。大変感謝しております。以前山口さんが、ワシントン支局であればいつでもインターンにおいでよといってくださったのですが、まだ有効ですか?笑 現在絶賛就活中なのですが、もしも現在空いているポジションなどがあったら教えていただきたいです。東京にお戻りの際はぜひお会い出来たらうれしいです。』


思い切り自分から誘ってますね。常識的に判断したら、山口さんが一人で来たとしても当然ではないですか。


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2. 山口さんは詩織さんを無理矢理酔わせたわけではない

詩織さんの言い分では、鮨屋のトイレで意識を失った、ということになっています。
そこから多くの人が想像力を働かせて「山口が酒を無理強いして酔わせたに違いない!」と思い込んでしまいました。

これ、間違いです。

鮨屋でも、その前の串カツ屋でも、詩織さんは勧められもしないのに鯨飲しました。
あまりにも飲っぷりが良いので、店の人が記念写真を撮ったほどです。


伊藤詩織さんと山口敬之氏のホテル前2ショット写真がツイッター公開・防犯カメラ映像・流出・動画・風刺画・イラスト・はすみとしこ・記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=r_sG6momeVs


そもそも詩織さんはそこかしこで自らの酒豪ぶりを自慢しています。
この事件についても、泥酔して昏睡したなんてことは言っていません。

なお、レイプドラッグについては、詩織さんは民事訴訟では主張していません。
こぢんまりした店のカウンター席で店主や他の客に気づかれずに薬を盛るなんてことは不可能でしょう。


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3. 山口さんは酔い潰れた状態の詩織さんを犯したわけではない。


正確に言うと、山口さんの主張では、酔って抵抗不能状態の詩織さんと性交渉を持ったわけではない、ということです。
詩織さんは嘔吐しまくった後、ベッドで寝入ってしまいました。吐瀉物を掃除した後で、山口さんは別のベッドに横になりました。
詩織さんは午前2時ごろにやおら起き上がります。下着姿のままトイレに行き、戻ってきて冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、飲みました。
そして、山口さんのベッドに近寄ると、ひざまづいて粗相を詫びました。
山口さんからは、彼女が酩酊しているふうには見えなかったとのことです。
その後の成り行きについては、こちらのサイトに詳しいです。
(警告!! 性的な描写および詩織さんのイメージをぶち壊す場面があります)


JUSTICE FOR NY 山口氏の訴え
https://www.justiceforny.com/cont2/8.html


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4. 逮捕中止後も、山口さんに対する捜査は継続された。

一番勘違いが多いのはここですね。
「逮捕状の執行が警察上層部の判断で取り消された。そして事件そのものが揉み消された」こういう嘘を堂々とネットで拡散する人がいます。
山口さんが逮捕されなかったのは事実です。が、事件が揉み消されたという部分は嘘です。
その後も捜査は続けられ、詩織さんが犯行現場を盗撮されたと主張する山口さんのパソコンも押収されました。(ちなみに、このパソコンはカメラが無いタイプでした)
その上で送検され、検察の判断で不起訴となったわけです。

勘違いしている人が多いのは、「Black Box」の影響でしょう。
この中で詩織さんは、異常に逮捕にこだわっています。
だから、「逮捕中止=捜査中止」と勘違いした人がいても無理はありません。

しかし、この事件の特殊な点は、山口敬之さんはアメリカに滞在していたから、その間、警察は自由に捜査ができたということです。
そもそも、ホテルの一室の一夜の出来事ですから、調べることも限られているでしょう。
日本に帰ってきた山口さんを逮捕(身体拘束)しても、意味ないと思いますよ。


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5. 詩織さんが「Black Box」に書いた強姦致傷は作り話

これについては、現時点では100%の断定までは敢えていたしません。
が、確実に言えることがあります。2017年に出版された「Black Box」で詩織さんが描写している、暴力的に犯されかけて膝を大怪我した事案は、刑法の強姦致傷罪に該当します。
詩織さんがこの話を2015年に高輪署で訴えていたなら、この事件は強姦致傷罪として扱われたはずです。が、現実には警察・検察とも準強姦罪(昏睡レイプ)として処理しました。

なぜでしょうか?

詩織さんが2015年当時は準強姦を主張し、後になって強姦致傷を創作した、と考えれば辻褄が合います。

ちなみに「Black Box」を読む限りでは、当時彼女が相談した弁護士も準強姦扱いしています。元検事の叔父も、強姦致傷のはずの犯罪が準強姦扱いになったことに異議を唱えていません。
さらに付け加えるなら、あの東京地裁判決でさえ、詩織さんの膝のケガと山口さんとの因果関係を認めていません。

「強姦致傷は捏造」説の真偽は、詩織さんがブラジャーに隠したレコーダーで警察とのやり取りを録音した音声データを公表すれば氷解します。


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6. 詩織さんは「か弱い女性」ではない

日本のテレビやYouTube動画での詩織さんの思い詰めたような真摯さ、揺らぎがあるように見えても凛とした芯を感じさせるあの語り口でもってレイプ被害を訴えられたら、多くの人は心揺さぶられるでしょう。
「こんな、か弱い女性をレイプした山口は許せない!」という方向に引っ張られても無理はないでしょう。

しかし、海外の動画に登場する詩織さんは違います。

Shiori Ito broke Japan's silence on rape: – The outcome was brutal | SVT/NRK/Skavlan
https://www.youtube.com/watch?v=zcOTPMiCqe8&t=32s

まるで別人ですね。人間こうも変わるものか、と思いました。
この動画の詩織さんと日本メディアに登場する詩織さん。どちらが本当の詩織さんなのでしょう?

そもそも彼女は、若い身空で単身海外に渡って自活するところからして、相当な度胸と実行力の持ち主であることが窺い知れます。
今回の事件では、ブラジャーに隠したレコーダーで警察とのやり取りを録音し続けたのですから、その豪胆さと言ったら並の男が束になってもかないませんよ。
しかも、2年以上かけて録音した音声データを『ブラックボック』という書籍にして、老舗出版社の文藝春秋から出してしまったのです。頭が良すぎるんじゃないですか!
ここまで来ると、女傑としか言いようがありませんね。

はっきり言って、すごく強い人です。
高輪署の捜査員A氏が、あたかも詩織さんに支配されたかのように、捜査情報を逐一漏らしていたことも頷けますね。精神的パワーにおいては詩織さんのほうが優っていたのでしょう。

この点が理解できないと、この事件の真実が分からなくなります。

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