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【映画の感想】怪物、岬の兄妹、子宮に沈める

prime videoで気まぐれに観た作品の、短い感想。昔から気になっていたものや、人から勧められたものなどなど。
なるべく前情報なしで観るようにしている。
新作でもないので、ネタバレなどへの配慮は特にありません。


怪物
最後まで目が離せなくなった。なるほど怪物という言葉に捉われると、移り変わる視点で翻弄される映画だね。面白かった。少年たちは瑞々しくて可愛かった。
愛やらマイノリティやらと定義したくない、思春期の揺らぎの美しい破片。とんねるはでられのだろうか、光はあったのかな。

校長の人格だけはさすがにちょいと無茶がある感じはする、個人の演技力と存在感頼みなんだろうか?
学校を愛しているという理由だけで、ああも2方面に両極端になるだろうか。そうだとして、そのタイプの人が心を通わせて楽器を吹いてくれるのだろうか。

岬の兄妹
2人の生はしぶとくて薄暗いが、私的には最悪の事態にはならなかったし、よかったと思った。
鬱映画といわばそうかも?と思うが、不意に美しいときもある。妹と小人の彼とのひとときは愛しかったな。あと脱糞撃退シーンもよかった。めちゃくちゃ生命力があった。
さまざまな理由があれ、頭が悪いからこそ最悪の選択しかできないが、だからこそ立ち止まらず、ぐしょぐしょに湿りきらずに生きる術かもしれない。

子宮に沈める

定点中心、見事な子役の演技でドキュメンタリー調かと思いきや最後に急になんかアングラ演劇みたいになるやん????と思ってしまった。
最後のお母さんのあれはなんだ堕胎???シャワーシーンの目がめちゃくちゃこわい。実在の事件と、その子たちが最悪の事態に至るまでの期間をずっと思い出してた。子役にそこまでさせてはいけないからか、演技はうまいが、健康的ではあった。あと白い服は白いままだ。
本当に最後のあれがなければ、もっとずっと、現実にある恐怖だった。

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