【創作】蛭子の子 あとがき【小説】
見出し画像お借りしました。
好きな造形のキャラクターが動くのが見たい、目的外の部分は切り落として省力化モードでパッとやりたい。
と言う目的で作った作品でした。
■迦楼亜
糞から産まれた糞太郎。
露悪の権化。
他人が本質的に嫌いで憎いと言うのが人格の礎になっている。
胸糞い事はとりあえずやる。
見た目だけ柔和で優しそう。
フィジカル的ディスアドの持ち主。
完全に心が死んでいて、自分のコンプレックス(小柄で女っぽい)すら薄ら笑いしながら利用する。
人としては全く好きでは無い。
しかしキャラクター、悪役としてはツボなので原型を使い回すだろう。
■土車
仲間への情が厚い。
反面、仲間以外は敵でクソだと思っている。
のに、異種族の中で違和感を感じ続けながら育った。
情に厚すぎる狼とか犬の群れのボスのイメージ。
仲間からのマウンティング許しちゃう系男子。
デカくてゴツい。目も髪も肌も色が薄い。
近い世代のとこかで白人の血が混じった。
目の色の薄さが隠しきれない人間への酷薄な気持ちを一層明確に周りに示す要因になっている。
物心つく前から意識改変を受け、本人的には虫の社会の中に何故か虫の仲間として放り込まれて生きてきたが冗談じゃねえくらいの感覚。
人間が醜く汚らしく感じられ、嫌悪感を持っている。
生来の性格は明るく大雑把で細かい事を気にしないがかなり歪んだ。
ツボなので原型を使い回すかも知れない2(ツー)。
■英鼓
書きたかったけどお蔵入りさせたキャラクター。
歌と踊りが好きで戦闘的な性格の大柄黒髪ペリーショートマッチョ女性。
表面的には気前が良くて人懐こくて話し好き。
しかしやはり人間は嫌いで同じ生き物とは思っていない。
さっきまで談笑してた人間を次の瞬間カラッとぶっ殺す。
ぶっちゃけ表面的な言動が土車と被っている。
土車を女にした感じになって一緒に居るとなんか気色悪…
いつかちゃんと書きたいが今回は死んでて貰った。
■舞台背景
元々は単にキャラクターを活躍させるのに手頃な舞台が欲しくて、説明のあまり要らない誰もが知ってるような、王道的な既存の伝説や物語を利用しようと思った。
なんとなく蛭子伝説と大江山の鬼退治をミックスして関東に持って来たらしっくり来た。
しかし長い。
寒村設定も加わって更に背景描写が長くなった。
そもそも、異能持ちのキャラクターを動かすための舞台設定なんて「現代でなんか超能力者達が生えて暴れ出しました!正義漢の主人公が戦うぞ!」とかで最低限成り立つんだからそれでいいのに。
しかし、話を纏めている内に設定に愛着が湧いてしまった。
■蛭子の子
「気の毒すぎてこいつを最後殺すの嫌だな」「加害側になっちゃったからアレだけど、そもそもは純然たる被害者だもんな」とずっと思ってたのが影響したのか、結局死なずに終わった。
今は自由に動く手足(いっぱい)で自分に(は)優しい親戚のお兄さん達と好きな事して楽しく生きている。
話を作り始めた当初の漠然とした構想では、仲間をも完全洗脳してスタンさせた後、最大限に発達させた念動能力で辺り一帯を大規模破壊しようとするも「洗脳されない」特性を持った主人公に倒される感じだった。
■主人公(真一)
話を回すために産まれて、ただただ酷い目にあって救いも無く終わった。
家族以外の事を考えなかったから相応の結末が帰って来たとか言われても、大体の人間はそうするんだよなあ。