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#61 いい人紹介するわよ
「いい人紹介するわよ」
「はいっ!!」
・・・・しまったぁぁああ!!!!
勢いで「はい」と返事してしまった。。。
「地域おこし協力隊」として着任して数か月目のこと。
私は少しずつ地域の方と知り合いになっていました。基本、私より年上の方ばかりと接することがほとんどでした。同じ年代の人は日中働いているので、平日日中の私の活動中に地域で出会うことはほぼありませんでした笑。
必然的に、60代、70代、80代の地域の方、または、訪ねやすい自営業やお店をしている方と親しくなることに。そんな人生の大先輩方と日々接するので、しかも「地域おこし協力隊」として、これまた必然的に、粗相があってはならないと、受け答えや態度に気を遣っていました。
元気に挨拶はもちろん、印象よく、返事はハキハキと!
そして、ある地域の年配の女性とおしゃべりしている時のこと。
「あなた独り?」
「私今までたくさん仲人してきたの」
「いい人紹介するわよ」
と言われたのでした。
こんなにさらりとストレートに会話に入ってくるとは思わず、
それまで「はい」「えぇ」「はい」「そうですねっ」とハキハキ答えていた
その流れで、この質問にも「はいっ」と答えてしまったのでした。
ここで、独身の「地域おこし協力隊」の皆様へ質問です。
着任した地域での出会いを期待していますか?していましたか?
地域でいい人がいたら、結婚してその地域に住むのアリですか?
そもそも「地域おこし協力隊」という制度は、都市部から地方都市への移住を促し、地域振興に携わりながら、その地方都市に定住・定着することを目的としています。ですので、究極「地域おこし協力隊」の理想のゴールは、その地域での定住&家族を持つこと、と言ってもいいかなと思います。
つまりはやっぱり、地方都市の人口増、税収増に貢献!
なので、先にした質問で、「地域おこし協力隊」として着任した地域でいい出会いがあればいいな、と思うのはごく自然なことだと思います。
いい出会いを求めるのは、「地域おこし協力隊」に限りませんしね。
そう、私も普通に思っていました笑。
いい出会いがあるといいなと。YES!期待していましたよ!笑。
ところが、そんな淡い期待とは裏腹に、
ものすんごいブレーキがかかっていました。
と、嫁げない笑。私はこの地域に嫁げない笑。
この、「嫁げない」の感覚は着任して初期の頃に察知し、
出会いを期待していたおめでたい頭だったにもかかわらず、
いざ現実!ここに嫁ぐ!?となると、
いや、無理だ・・・と全身全霊で感じてしまったのでした。
どんだけ上から目線なんだよ!と石が飛んでくるかもしれませんが、
選ぶのあなただけじゃないから!と卵も飛んでくるかもしれませんが、
この話題は、「地域おこし協力隊」の研修でも耳にしたことがあります。
ある研修で、ある地域振興のアドバイザーが、「嫁にこないか」的な発言や、地域に興味を持ってくれた女性又は男性を逃すまいとするあからさまな態度は、その人達が逃げる、地域から離れていくから、安易に口にするのはよくないとアドバイスしています、と言っていました。
私は、そう、その通り!おっしゃる通り!と思って聞いていました。
しかし、これはとても個人差があり、とても個人的な問題なので、
このような場面に出くわした皆様はそれぞれご自身のいいように対処したらよろしいかと思います笑。
もちろん、私に「いい人紹介するわよ」と言った地域の人は、
単純に独り身の私に誰か紹介できればと思っただけです。
それ以上でもそれ以下でもなく。
で、その質問に「はいっ」と答えてどうなったかって??
後日、丁重にお断りの電話を入れました笑。
次回もコレ系の小話と一緒に、もう少し語ってみたいと思います。