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心喜ぶ手仕事

今年は初めて梅仕事をしました。

梅ぼしと梅味噌は仕込んだ。
梅シロップはこれから。

先日、友人から青梅を追加で購入したので、50度のお湯でコロコロと優しく洗う。

お風呂に入れてるみたい。
なんか可愛くてさー。

コロコロと優しく洗ってると、だんだんと頭の中がからっぽになってって、ただただ気持ちよくて癒される。

最近の私の頭の中。

首肩痛いわー、マスク、ワクチンやばいでしょ、どうするよ、あー下の子起きたーはいはい、これあとでしよう、あ、上の子学校いく時間だ、お、なんかあれ食べたくなってきた、お昼に作ろう、髪切り行きたいわーいついこう、あ、うんちしてる、おむつかえよう、明日はここに行くから、今日のうちにこれ準備してー

とかひたすら思考してる。

思考ばっかりしてると、心が見えにくくなるんだよねー、私の場合。

洗った梅のおへそ取りを長女がやる!と張り切ってるので、私が拭き、長女に渡してると参加したがる次女。

私→次女→長女と渡していく。

わちゃわちゃだけど、豊かな時間。

思えばこういう手仕事って、子どもの頃一切と言っていいほど、やったことがない。

母に料理を教わった記憶もない。

初めて一人暮らしをした高校卒業後、初めてハンバーグを作ったとき、卵を入れると知らず、パン粉を入れると知らず、お肉と玉ねぎだけで、焼き方も知らなかったけど「なんとかなるやろー」っと焼いてみたらなんだかすごく固くて、まだ、テーブルも届いていないワンルームの部屋で、もちろんだーれも友だちもいなかったから、1人段ボールをテーブルにして、食べたことを思い出す。

話がそれたけど、両親はひたすら働いて、ときどきお出掛けに連れてってくれた。

でもこういう「一緒になにかを作る」ってことはなかったなぁ。

今年66歳の母は、味噌作りやら梅干作りやらしたことがない。

子どもの頃にしたことがなかったからかなぁ、こういう手仕事は憧れがずっとあった。

今、子どもたちとそれをやっている自分。

ときどき、思ったように仕上がらないことも含めていとおしい経験。

子どもたちの心にはどんな思い出として残るのだろう。楽しみだ。

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