両親の不仲②
「なむどくにっき」にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。
ななです。
今回は再び父と母が喧嘩をするお話です。
わたしは小学5年生でした。
父と母は「夫と妻」という間柄ではありますが、普段からお互いに言葉も交わさない、目も合わさない関係でした。
冷え切った関係だったと思います。
当時わたしはこの2人が「仲が悪い」という認識は持ちつつも、それを認められないでいました。
ある日、わたしが部屋に行くと、部屋の入口で姉のねねと妹のむむが立っていました。
そこに立ち込める不穏な気配と緊張感。部屋から聞こえてきたのは母の怒鳴り声と、それにこたえる父の声でした。
母が部屋に掃除機をかけていて、その横で父がお酒を飲んでいました。
2人が何を言い合っていたのかはよく覚えていません。
そのうち父も母に怒鳴り出しました。
母も負けじと怒鳴り、怒鳴り合いの喧嘩になりました。
内容はさっぱり覚えていません。母は半泣きの状態らしく、時折声を震わせることもありました。
わたしは呆然と立って2人を見ていました。
その時、母が持っていた掃除機が落ちていた物に当たって、それがわたしに当たりました。
その瞬間、わたしの中から何かがあふれてきて、涙がボロボロとこぼれてきました。
父と母が喧嘩中なのもわかっていました。怒られるかもしれないとも思いましたが、抑えきれませんでした。
「やっぱり、2人はずっとずっと仲が悪かったんだ」
わたしは物が当たった痛さと、父と母が喧嘩をしているというショックと、「やはり2人は仲が悪かったんだ」という思いでいっぱいいっぱいになり、その場で泣き出してしまいました。
わたしは仲の良い両親の姿をずっとずっと求めていました。ですが、そんなものはただの幻想でした。愛情や思いやりのある両親、そんなものはどこにもなかったのです。
わたしはやっとこの時「父と母の仲が悪い」という事実を受け止めることができました。
同時に、わたしの人生で仲の良い両親の姿を見ることは永遠にないんだと思いました。
怒鳴り合っていた2人はわたしが泣き出したのを見て、黙り込みました。
2人はわたしをなぐさめたり、子どもたちに何かフォローすることもしませんでした。
父は立ち上がって家を出てお酒を飲みに行ったようでした。
母は父が出かけたのを見計らって掃除機を持って部屋を出て行きました。
父も母も子どもたちを無視して逃げてしまいました。
泣きじゃくるわたしをなぐさめてくれたのはむむだけでした。
そのまま父と母の喧嘩は終了したのです。
翌日からまた父と母の冷え切った関係が始まりました。
しかし、ここからその関係はさらにひどさを増していきます。
この先わたしは母によって「父=敵」ということを刷り込まれていくのです。
今回のお話は以上です。
ひどい親です。
みなさんどうぞこの後はミルクとお砂糖をたっぷり入れたホットミルクティーでものんでほっこり楽しくお過ごしください!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
ではみなさん、良い1日を!
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