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メニューを決められないのが悪い?

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「なむどくにっき」にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。

ななです。

今回のお話はわたしがまだ子どもの頃、小学生低学年くらいにあったお話です。
以前の記事「外食めっちゃ困る」というむむの記事で、親の許可が下りないことでメニューを決められず、親から怒られるというお話がありました。
これはわたしにもあてはまり、よく怒られたものです。
わたしもこういうことがよくあったため、外食に行くことは憂鬱でした。
わたし自身も偏食で好き嫌いが多かった上、値段が高いものを選ぶことはいけないことだと思っていましたから、とにかく安い物で親が怒らないものはどれかというのが選ぶ基準でした。

その日もわたしはいつも通りメニューを決めるのに時間がかかっていました。
店員さんが注文を取りに来ていて、後はわたしだけです。
わたしのメニューが決まってないうちから店員さんを呼んでいましたので店員さんを待たせています。
わたしは自分の嫌いなものが入っていなさそうなものをメニューを見て必至に探しますが、それらは値段が高かったり量が多かったりしました。
嫌いなものを残すことは父が認めません。怒られます。
量が多くてお腹いっぱいになって仕方なく残すことも父は認めません。怒られます。
(親から見て)値段の高い物は却下されます。もしくは、後になってから母に怒られるかグチグチと嫌味を言われます。

わたしは困り果てます。
「はよしろ!」父がイライラしているのが伝わってきました。
母が焦って「これにしたら」「これはどう」とメニューを指さして薦めてきますが、わたしの嫌いなものが入っていたり、値段が高かったりしていて、その後怒られることを思うとそれを選ぶことはできません。
周りからのプレッシャーに押しつぶされそうになり、わたしは泣き出しそうになるのをこらえていると、ついに父がキレました。
「こいつは腹が減っていないんだろう、もういい帰ろう」と言って席を立ちました。
店員さんも、父以外の家族もみんな驚きました。
父はスタスタとお店の出口へと向かって行きました。姉や兄、むむと母も慌てて父の後を追います。
わたしはこらえていた涙があふれ、グズグズと泣きながら後を追いました。
結局水を飲んだだけでこのお店から出ることになりました。
家族の雰囲気は最悪です。

わたしは自分のせいで父を怒らせたのだと思いました。
わたしがなかなか決められないから、それで父が怒ったんだ。わたしが悪いんだ。わたしのせいでお店を出ることになったんだ。
きっと他のみんなも怒ってるに違いないと子どもであったわたしはどんどん自分を追い詰めていきました。
わたしが泣きながら歩いていると、むむが隣にやって来て「自分も嫌いなものが入っているやつを選んでしまったから、食べずに済んでよかった」とわたしをなぐさめてくれました。
わたしの気持ちは少し軽くなりました。
他の家族は父の不機嫌に引っ張られて無言、誰も父をなだめることもわたしをなぐさめることもしませんでした。


わたしがメニューを決められなかったのは、嫌いなものがたくさんあるという点ももちろんありますが、「残した時に怒られる」「値段の高いものを選んだら怒られる」という「怒られることへの恐怖」がとても大きかったと思います。
以前のむむの記事とも重複しますが、親の思う条件に合わなくてはそのメニューを注文することはできません。
しかしその条件を親ははっきりとわたしたちに言葉で教えてはくれません。
そうです。「ここからはダメ」というラインが確実にあるのに「言わないがわかれ」「察しろ」というスタンスです。
まだ幼い子どもだったわたしはその条件がわからず、よく注文を撤回されて混乱していました。

子どもだったわたしやむむを散々振り回し、その条件の合間をくぐって怒られることを回避できるものを必至で探しているのに、それを父は「腹が減っていないんだろう」と決めつけてきた。
これまでこの記憶は「わたしが悪かったのだ」とずっと思っていました。
しかし、はっきり言ってわたしに悪い点はまったくないと思い直しました。
単に父が自分勝手なだけだったのです。
全員のメニューが決まってから店員さんを呼ぶ方が店員さんを待たせずに済みますし、自分がお腹がすいているなら、先に決まっている分だけを頼むこともできたのです。
1人メニューを決められないからと言って、お店を出る選択をする意味がわかりません。
しかも複数人で行っているのに、お店を出ることを母に相談することすらせず父1人で決めるのもおかしい。

以前から外食ではわたしやむむがメニューを決めるのに時間がかかっていたのをわかっていたはずですから、
それを改善するために「なぜ時間がかかるのか」「何か嫌なことがあるのか」をわたしやむむに尋ねたり、イライラしてしまう親側の気持ちを自分たちでコントロールできるようにするなり、手はあったはずです。
自分たちのいら立つ気持ちをそのまま垂れ流すことは何の解決にもなりません。
むしろわたしには毎回イライラする父や母が外食に対して憂鬱にならなかったことが不思議でなりません。


今回のお話は以上になります。
知っていましたがちょっと意味わかんない親です。
みなさんどうぞこの後はバターの香りとバナナの優しい甘さがふんわり口いっぱいに広がるバナナパウンドケーキでも食べて、楽しくお過ごしください!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
ではみなさん、良い1日を!

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