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父への愚痴

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「なむどくにっき」にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。

ななです。

今回は母がわたしやむむに吹き込んできた父への愚痴についてお話したいと思います。

わたしもむむも母と父が言葉を交わしているのを目にしたのは、2人が声を荒げて喧嘩をしているところだけです。
以前お話した記事「両親の不仲②」ではわたしが11歳の時母と父が大喧嘩をしました。
それ以降、母はとにかく父の愚痴ばかりをわたしとむむに垂れ流していました。
「だらしがない」「酒ばかり飲んでつまらないやつ」「寝てばかりでうっとうしい」
…などなど、母は父に対して憎しみを持った口調でわたしたち子どもに愚痴を言い続けていました。
最初の頃、わたしは母の愚痴を聞いていて妙に母が気の毒になりました。
母は本当に毎日毎日父だけではありませんが愚痴ばかり口から出てくるのです。
「この人には本当に楽しいことがないんだ…」「いやなことばっかりなんだな…かわいそうな人だ…」
わたしは母に同情していました。
母から垂れ流される父への愚痴をわたしはそのまま「そうか父はひどいやつなんだな」と受け取ることもありました。
母から吹き込まれることでわたしの中の父の評価が下がります。
そして2人がお互いを嫌っていると思っているわたしは2人が関わらなくていいように立ち回らなくてはいけないと考えていました。

今から思えば完全な共依存だったと思います。
母と父の間の問題は2人の問題です。
わたしがその間に入って何かしようというのはただのお節介でした。
当時はそれがわからず、ただ「母と父の2人のため」と思い必至でした。
「わたしがこの役をやらなかったら2人はコミュニケーションを取ることができないに違いない」「だからわたしがやらないといけない」
わたしは母が「言わなくてもわかれ」「察しろ」というスタンスだったこともあり、少しの言葉で母や父が何を言いたいのかすぐにわかるようになっていました。少しつぶやいた言葉でわたしは母や父の考えを先回りして予想し、2人がお互いの何を知りたいかを聞き出し、それを報告するようにしていました。
母と父の間で潤滑油になることで、わたしは「2人の役に立っている」と思っているところがありました。
そうしてわたしのわずかな万能感、そして母と父にしてみれば子どもが自分の代わりに動いてくれるのでとても楽ということもあり、わたしが2人の間で立ち回る日々が続いていくようになり、次第にそれが普通、当たり前の状態になっていきます。

母と父を関わらせないようにしているのだから、母の父に対する愚痴は減るだろうと思っていましたが、それどころか増えるばかりでした。
その上、愚痴の内容は以前よりもひどくなっていき、わたしやむむに同意を求めてくることも増えていきました。
「(父が)もっと仕事から帰るの遅かったら良いのに」「なんなら金だけ振り込まれて帰って来なくていい」
「あいつ(父)は本当に使えない」「邪魔だ」「あいつはただの金づるだ」「なあ?あんたもそう思うやろ?」
そのうち母が父の愚痴を言うたびに、わたしは母から2人が関わらなくていいように立ち回ること、それにプラスして父の行動や考えを探るように要求されているような圧力を感じるようになりました。
わたしはだんだんと気が滅入っていきました。でもこれを拒否することはできません。拒否の仕方もわかりません。
毎日毎日延々と続く父への愚痴。そして母も父もお互いのことを子どもたちに「当然知っているだろう」という態度で当たり前のように聞いてくるようになります。
母「今度の土曜日はあいつ(父)は仕事か?」
父「あのオバハン(母)、何しとるんや?」

わたしはとても疲れていました。わたし自身が知りえないことまで母も父もわざわざ子どもたちに聞きにくるのですから、それが続けば疲れるのは当然だったと思います。
けれどわたしは我慢をするしかありませんでした。
もしここで父の愚痴を聞くことやお互いのことを知ろうとする2人の質問を拒否すると、いよいよ家族が、母と父がバラバラになってしまうような気がしたのです。
その上母に至っては「わからない」と答えればすねて機嫌が悪くなりかねません。機嫌が悪くなればまた怒鳴られたり暴力をふるわれるかもしれません。結局子どもたちが母の機嫌を損ねないように動くしかありませんでした。
母と父は嫌い合っている、母は父の愚痴を延々と言ってくる。でもわたしは本当は両親には仲良くしてほしい。
母が父の愚痴を言ってくるたびに、父が母に関する質問や意見をわたしに言ってくるたびに、わたしは2人の夫婦仲の悪さを見せつけられているようで、とても辛く、悲しかったです。
さらに母はその愚痴が正しいものだと言うように同意を求めてきます。母はわたしやむむが自分と一緒の考えでなければ怒ってくるので、わたしは「母と同じ気持ち、同じ考えを持っていなくてはいけないんだ」と思わされるようになり、「自分で考える」という行為ができなくなっていきました。
「母と父のため」と思って2人の間に入っていましたが、わたしは言語化できないモヤモヤとした不快な気持ちをずっと胸に抱えるようになります…

今回のお話は以上になります。
めんどくさい両親ですね!
みなさんどうぞこの後はとろっとした口当たりと優しい甘さ、飲めば冷えた体もあったまる…!葛湯でも飲んで楽しくお過ごしください!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
ではみなさん、良い1日を!

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