洗濯物のたたみ方
「なむどくにっき」にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。
ななです。
今回のお話は実家を出た後、洗濯物のたたみ方を通して母との価値観の違いを再確認したお話です。
実家にいた頃、わたしが小学生の頃に洗濯物をたたんで引き出しにしまうお手伝いをしていました。
この「洗濯物をたたむ」という家事は我が実家においては干してあった洗濯物を「たたんで、しまう」までが「洗濯物をたたむ」という作業でした。
当時家族は6人いたのでそれはすごい量の洗濯物でした。
洗濯物のたたみ方について特に何も聞かされておらず、わたし自身もたたみ方の点において何も気にせずたたんでいました。
全部の洗濯物をたたんでしまえるものはしまい、やっと終わったころに母が「洗濯物たたむのは終わったか」と見に来ました。
わたしは「終わった」と伝えると、母は洗濯物をしまった引き出しをおもむろに開けて中を確認し出しました。
すると母は突然「たたみ方が違う!」と怒り出しました。
わたしは母が突然声を荒げたのでびっくりしました。
母はわたしがしまった洗濯物を1つ1つ見て「これも」「これも」と言いながらバサバサとかきだすように出していきます。
わたしはぽかんと母を見ていました。この人は何をやってるんだろう…
その間にぐちゃぐちゃになった洗濯物の山ができあがり、母は「こんなんあかん、やり直しや!」と命令口調で怒鳴って部屋を出て行きました。
わたしはさっぱりわかりませんでした。しかもせっせとたたんで引き出しにしまった洗濯物はぐちゃぐちゃにして出されてしまいました。
頑張ってやったことを全否定された気がして、わたしは悲しくなりました。
しかし、泣いている暇はありません。すぐに「母の思う正しいたたみ方」で洗濯物をたたんで引き出しにしまわないとまた怒鳴られてたたかれるかもしれません。
当時のわたしは母に洗濯物のたたみ方のこだわりがあることは知らず、何が気に食わなかったのかわかりません。
「たたみ方が違う」と言われたので、たたみ方に問題があったことはなんとなくわかりましたが、当時わたし自身に洗濯物のたたみ方を気にしたことがなかったので「なんで今のたたみ方じゃダメなの?」と理解ができませんでした。
母はどういうたたみ方が良いのかというのも教えてくれていませんから、どうすればいいのかわかりません。
しかし怒った母に向かって「たたみ方がわからない」と言えばまた怒鳴られたり、たたかれたりするかもしれません。
わたしは考えて、さっきの引き出しをこっそり開け、引き出しに残った母の服をそっと取り出しその服のたたみ方を参考にしながら洗濯物をたたんでいきました。
全部終わった時にはどっと疲れがきました。
その後、母はしまわれた洗濯物については何も言わず…というより、たたんでしまわれているのは当たり前、もちろんお礼も言いません。たたみ方云々で怒鳴ったことも忘れているようでした。
わたしは母からまた怒鳴られるのではないかと1日ヒヤヒヤしていましたが、母はまったく何も言ってこないので「あれで合っていたんだ」とホッとしました。
これ以降、わたしは母のやる通りに洗濯物をたたむようにしていましたが、それは母のため(暴力をふるわれないようにという点ではわたし自身のためもありますが)であり、わたし自身がこだわってやっていたことではありませんでした。
実家を出て今のパートナーと一緒になった最初の頃、このことを思い出してわたしはパートナーに洗濯物のたたみ方にこだわりがあるかどうかを尋ねました。
パートナーは「特にない、着るから一緒」と言いました。
わたしも同じ考えだったため、洗濯物をたたむことに関して気が楽になりました。
以降、わたしが特別にこだわりたい服や生地のもの以外はあまりたたみ方は気にせず、その時その時の気分でたたみ方が変わったりするようになりました。
パートナーが何か言うこともないことから、当時を思い出してこれは価値観の違いだったのかもな…と思いました。
洗濯物1つ1つにたたみ方のこだわりがあるのは良いことだと思います。
服や靴下、下着やタオルなど、生地を傷めないような洗濯方法、たたみ方、しまい方、こだわる理由も人それぞれあると思います。
わたし自身もおでかけ用の服などはやはりたたみ方やしまい方にこだわりはあります。
同時にたたみ方にこだわらない物もあり、これは1人1人、1家庭1家庭で違いのあるところです。
実家にいた頃から、家族の中でわたしは「(特定の服以外は)たたみ方はあまりこだわらない、気にしない」という価値観だったのです。
対して母は「全部の物のたたみ方にこだわる」という価値観だったのだと思います。
どっちが良い、悪い、ということはないと思います。ただ価値観が違うだけだったのです。
しかし、母は家事に関しては「自分のやり方が正しい」と思っていて、理由も言わずにそれを家族に強要していました。
自分ではない他人に自分の価値観を押し付けることはちょっとよくないとわたしは思います。
もし自分のこだわる方法でやって欲しいならそう伝えること、その方法を教えること、そうしなくては相手はわかりません。それができないなら自分でやるしかないでしょう。
わたしの母のように怒鳴るだけでは何も解決しませんし、印象も最悪、やる気も削がれて何も良いことはないと思います。
その上お礼の一言さえないなら「今後もやろう」とは思えないでしょう。
わたしやむむのように「やらなければ暴力をふるわれるかも」と生命の危機を感じない限りは…
今回のお話は以上になります。
家庭の中で価値観が合わなくてもよく話し合って意見をすり合わせて解決策を見つけていくことでやっていくことはできると思います。
我が家の場合は意見のすり合わせなどは一切なく、子どもたちばかりが妥協しなければなりませんでしたが…
みなさんどうぞこの後は皮を焼いて熱々!甘さが引き立つ焼きみかんでも食べて、楽しくお過ごしください!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
ではみなさん、良い1日を~!
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