シンフォニック=レインについて

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前から存在は知っていたシンフォニック=レインというゲームをクリアしたので

クリア後に評価も込めてnoteに記したいと思います。

多少のネタバレもあるので、もしやってみたい!って方は最後の方は読まないでください。







まず結論から書きます。







神ゲーでした。





サウンドノベルで一番好きなかまいたちの夜にも匹敵するレベルで面白かったです。




簡単にあらすじと設定を紹介していくと


年中雨が降り続けているピォーヴァという街があり、そこは音楽の街としても有名

そこに音楽を学ぶ為進学してきたクリス(主人公)とトルティニタ(主人公の恋人の双子の妹)がいて

クリスはフォルテールという架空の楽器の弾き手で、卒業前には必ず卒業コンサートがあり、フォルテール奏者は歌を歌える人(誰でもOK)とパートナーになり、コンサートを迎えて演奏する。果たしてクリスに合うパートナーは見つかるのか……恋人アリエッタを含めた恋愛関係はどうなるのか……



といった感じです。まあ凄いざっくりだけどね。


次に簡単に主要キャラ紹介すると


クリス(主人公) 

フォルテールの弾き手。恋人にアリエッタがいる。無気力人間だがフォルテールの才能があり、学院での評価は良い。アリエッタと一週間に1度の手紙のやり取りをしている。


アリエッタ

クリスの恋人。音楽の才能がない為クリスとは遠距離恋愛をしている。家事全般が出来るらしくパン屋に勤めてるらしい。双子の妹にトルティニタがいる。



トルティニタ

アリエッタの双子の妹。音楽の才能があり、ピォーヴァ音楽学院の声楽科に所属。姉とは違い家事が苦手。双子としても正反対で姉が得意な事は妹は苦手。補い合うように生きてきてる。



ファルシータ

ピォーヴァ音楽学院の元生徒会長。人当たりが良く誰からも好かれる優等生タイプ。

優等生タイプ…………????




リセルシア

ピォーヴァ音楽学院の1年生。声が綺麗で引っ込み思案なのか誰も寄らない旧校舎で歌を歌っている。小動物系の愛らしいキャラ



フォーニ

クリスにだけ見える小さな妖精。歌声が物凄く綺麗で音の妖精を自負している。



とまあ大体こんなもんです。

友人のアーシノやコーデル先生といったキャラもいるのですが、物語に絡んで来る恋愛対象のキャラではないので割愛。

因みに私はコーデル先生が一番好きです。大人の余裕とちゃんと人を見てしっかりとした評価やアドバイスをしてくれたり、事情等知らないながらもクリス達の味方をしてくれるいい先生でした。



次に個人的に思った各評価点を書きます。


シナリオ 

100点+α


キャラ

100点


BGM

100点


音ゲー

75点

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と大体こんな感じになります。


このゲーム音ゲーの所だけが若干テンポを悪くしてる感はありますが、総合的には非常に良く出来た面白いゲームです。

正直音ゲーの部分は全部自動演奏で乗り切りました。


それでも音ゲーの所で評価している点としては、音楽がゲームとマッチしているので、プレイしていくと意味を理解できる点でしょうか。それがなきゃ50点くらいまで評価下げますね…



えっとじゃあまず何がそんなに面白いの?って感想が出ると思いますが、このゲーム伏線の張り方が尋常じゃないです。

まず評価したいのがシナリオ面

前半3人ルートを終えた段階では結構モヤモヤする終わり方が目立つと思います。

前半ルート3人終えた段階では

その後のルートはプレイヤーの想像にお任せなのかな。って思ってだけど、トルタ視点を進めていくと前半3人ルートの真相が見えてくるので軽くゾッとしました。


このゲーム。見た目は可愛いキャラばかりですが、話は相当重いです。特に印象深いのがファルシータというキャラです。

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上の発言から見ても分かりますが

相当腹黒い頭の良いキャラです。

また、全エンドをクリアした後傘を差し出してるシーン。これほんとにゾッとします。

お化けとかの類いじゃないですが、所々怖い場面も結構あって良い意味で期待を裏切ってくれるゲームと思ってプレイしてました。


エンディングは全部で

Good endが6つ

BAD ENDが3つほどあります。

そしてGood badですが、捉え方によっては

Good endが超BADだったり、一見BAD が視点変えるとGoodだったり、視点の見え方でエンディングが変わるのは面白いなと思いました。


例えばリセルートのこの画像

一見するとなんかハッピーエンドっぽいです

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ネタバレになるので詳しくは書けませんが

初見時はあーまあこんなエンディングあってもいいね。とは思ったけど、

トルタルート読了後は

おいおいおいおい(絶望)ってなりました。


リセルートの最後にトルタが

「これって贖罪のつもり?」とクリスに投げ掛けていて、このセリフも最初はリセが可哀想だからなのかな?とも思ったんですが、


トルタルートを終えた後によくよく考えてみると、リセが入院している部屋の間取りって

○○が入院している部屋と同じなんですよね…

○○が入院していた場所にリセが入るという事は、、、って事ですね。


そしてリセルートに入るという事は

クリスは真相を知らないままでいるので

非常に後味が悪い!!!

うわすげーBADエンドやん……ってなりました。



とこのように一つの発言、設定に色んな伏線があるので最後の最後まで楽しめました。


次にキャラですが私は

コーデル先生とトルティニタが好きです。

そういえばトルティニタの声優さんて

ひぐらしの鳴く頃にの竜宮レナと同じなんですよね。

思わずクスッと来てスクショもしてあります。左側がトルティニタで右側がフォーニ

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もうねトルティニタさんが一番健気でずっと応援してました(涙)

全て真相知ったからこそ彼女は推せる存在です。

自分の立ち位置に苦悩しながら努力する姿は心に来るモノがありました。


他に好きではないが語りたいキャラの一人はファルシータ。


ここからは私の考察&ネタバレ全開ですので、興味がある方は引き返しましょう。







ファルシータ編のエンドで

私を選んだんだしアリエッタ にも話し合いの為に会いに行こう!っていうシーンがあるんですが、、、


このシーンもゾッとします。


まずファルシータは、上にも上げた通り

人は利用するだけのモノでしか考えていません。その中でもクリスを愛してるって言葉には嘘偽りがないのかもしれません。


そしてフォルテールの音色は

悲しみや嬉しさ等感情の起伏が大きい時に魅力的な音を出すとコーデル先生も言ってました。


そしてクリスと組んだファルシータですが

卒業公演はまあまあ上手く行きました(goodエンドの場合)

ただフォルテールという楽器の構造なのか

ファルといる事でクリスは悲しみから救われ、フォルテール奏者としての魅力は少ないものなりました。

じゃあクリスのフォルテールの音色をどうやってもっと上手く出したら良いか?って頭の良い彼女なら当然考える訳ですよね。


ストーリーを進めていくと分かりますが

ファルシータは相当用意周到であり、抜かりないので当然アリエッタの事やトルティニタの事くらい調べるのもわけないはずです。


そこでクリスをアリエッタの所へ合わせる事により、より深い絶望と悲しみに落として

再びフォルテール奏者としての魅力を取り戻そうと画策してるようにも見えます。

最後の電車での翼のシーンは片方では飛べない。ってアリエッタとトルティニタを暗示してるようにも見えるし、クリスを慰めてるように見えるシーンも実は計画通りだとしたら……

どこまでも恐ろしい女だ…((((;゜Д゜)))ってなるわけです。


そういえばリセ編に出たグラーヴェにも気に入られてるような筋があったり、

グラーヴェ リセに対して


「嫌いよ。あいつもあの娘もね。」みたいなセリフがあったのですが、これもリセ編やって誰を指してるのか分かった時にビビりましたね。



とここまで暗い話ばかりでしたが

ちゃんと明るい話ももちろんあります。

全部書いてるとキリがないので

とりあえずこの辺で他の方の考察を見に行って2周目やりたいと思います。


私はSwitch版 の4800円のを買いましたが

買って絶対損はしない作品だと思います。


もし気になった方は一度プレイしてみることをオススメします。





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