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テレビをつまらなくしているのはPTAでもBPOでもなくオタクたち
テレビ離れという言葉とあと何年付き合っていかなければならないのだろうか
「〇〇離れ」を強調することによってそんな大袈裟に騒ぎ立てることではないこともとても深刻な問題のように捉えがちだ
そしてその皺寄せがいつも我々若者に寄せられる
スマホの普及によってネットへのアクセスが容易となったことで、若者はネット世界を根城にしていると思われがちだが、だからといってテレビを見ない理由にはならない
YouTubeが面白いからテレビを見ないと豪語している人たちは、映画の方がクオリティが高いからテレビドラマやアニメは見ないのかと言ったらそうではない
1番の理由はネットの多様化、身近な世界になったことで、誰でもオタクを自称しやすくなった点だ
ひと昔前はオタクという存在は煙たがられ、軽蔑の対象として扱われるのが常だった
しかし、昨今オタクというものは包み隠さなければならないという羞恥の概念が人々から消え失せた
むしろ最近のトレンドはオタクが作っていると言っても過言ではない
故にオタクをファッション化する流れが進んだ
オタクを自称することで誰でも最新のトレンドに関与できる手段を得たわけである
そんなオタクたちにはテレビ番組は一世代前のものに感じるだろう
プラットフォームがテレビというだけでネットの動画配信サービスより劣るという考えも持つ人も少なくない
YouTube上では自分がコメントを残す形でその動画の評価を決定づけられるが、その習慣がテレビ業界へ多大な影響を及ぼしている
自分の意見は反映されて当たり前だと思っている世代がテレビ業界の基盤を崩したのだ
YouTubeへの動画投稿で生計を立てている人たちは例えどんな評価をされようとスポンサーへの配慮はいらないので動画を投稿し続けることができるが、テレビ番組となるとそうはいかない
スポンサーにとって悪影響となりそうな因子は徹底的に排除しなければならない
そしてその審判はオタクたちの目によって行われる
ナイツが漫才の中で「LiSAの旦那の不倫」を話題にしたことによりオタクたちは憤慨した
オタクの言い分は「LiSAは何も悪いことはしていない」だった
話の論点がズレているなと感じた
ナイツのネタは「2021年は不倫騒動が結構あったよね」という話から例としてLiSAの旦那が不倫したという紹介がされたものである
これが波紋を呼んでいるらしいが、「事実」であることには変わりはない
実際LiSAの旦那の鈴木達央は不倫をしていたし、鈴木達央がLiSAと現在も夫婦関係にあることには何の変わりもない
にもかかわらずLiSAの旦那が不倫したという事実をネタにするのは不謹慎だとオタクたちは騒ぎ立てている
例えば鈴木達央は東京リベンジャーズのドラケン役を演じていたが(2期では降板)、仮にドラケンが不倫していたとナイツがネタにしていたとしたら物申したくなる気持ちもわからなくない
不倫をしたのはドラケン役の鈴木達央であって、ドラケンに罪はない
しかし、LiSAの旦那である鈴木達央が不倫をしたというのは紛れもない事実だ
風評被害が自身に及ぶのが嫌ならさっさと離婚して縁を切ればいい
それを口に出す権限すら奪うオタクたちの目の光らせようを見て、こいつらがテレビをつまらなくしてるよなと感じた