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自分がルフィになりたいだけの主人公気取りがこの世で1番害悪

学校で文化祭を仕切りたがる奴とか、同窓会でノリノリで幹事に立候補する奴って、自分が主催になれるから「みんなで楽しもうぜ」って聞こえのいいスローガンを掲げてるだけで、余所者とか大人しめな陰の者たちとこれを機に交わろうなんて気はさらさらなく、「俺様が監督した催しにようこそお前らいらっしゃい」の姿勢を貫きたいだけなのである。

親睦会とか結婚式とか、とにかく主役を張れそうな舞台には「おいおいまた俺かよ」と内心ワクワクしてるくせに気怠そうに行くし、「俺車出すよ」と女に好かれるための見え透いた男気をいちいちチラ見せする。

そんでかつての自分の交流の外にいた奴がきたら、「お前呼んでないけど...」みたいな態度で、「みんなで楽しもう」のキャッチコピーを鵜呑みにした素朴な陰の者たちに冷水をぶっかける

結局ファミリーで楽しくやりたいだけで、ファミリーのお眼鏡に敵わない奴は爪弾きにされる。

人種関係なく手を繋いで『We are the world』を合唱しましょう的な平和代弁がしたいのではなく、ただ、俺たち「気の合う仲間」で飲み食いしようやなのだ。

で、こういうやつは仲間を未だに「ダチ」って言うし、ルフィに憧れて「仲間に手出すな」とブチギレてる自分をかっこいいと思ってる。

というか、こういう奴は誰かが評価してるメジャーなものしかそもそも知らないから視野が狭い。

だから、仲間を募って一味を増やし、季節ごとに何かとイベントを企画するくらいしかやりたいこともない。

サイド刈り上げの短髪のヒゲで目が細い痰がらみの声はだいたいイベンターだし、小せえ集落で主人公気取ってる、フーシャ村から30年出れてないただのルフィ憧れの末路。

浅倉秋成の『教室が、ひとりになるまで』に出てくるクラスの1軍みたいな奴が、地元住民全員に愛されてると自信過剰で停滞してることを、土着と錯覚している。

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