糸雨

虚像でありたいです。

糸雨

虚像でありたいです。

最近の記事

自分証明行為

皮膚の内側が自身を否定する 幼い頃から度々全身が痒くて仕方がない夜がある 心配事を繰り返し考えて眠れない夜 否定的な気持ちに潰されそうな夜 行動できない自分に苛立ちを覚える夜 全ての私が そうでない と訴えるように 皮膚の内側から私が私を否定する 掻いても掻いても掻いても 皮膚を破り肉を裂き血が溢れようとも 痒くて許せなくて報われたくて 報われるに足らぬ自身を否定し続ける 私の奥底が許すまいと叫んでいるのだ

    • 死想観

      ある日後ろから刺されて死んでしまったら きっと私の人生はそこまでのものなのだろう ある日トラックに轢かれてしまったら それもまたそこで終わる運命なのだろう いつ迎えるか分からない死という終わりを 生きながら考える今日は何者なのだろう 終わる事が決定している生を模索する現在は 浪費以外の何物でもない ではなぜ 私は生を授かりこの世に産み出されたのだろう 私になにが出来るというのか 私になにを変えられるというのか 私はまだ死を達観することが出来ない

      • 死はいつまでも魅力的だ

        • 殺めた命以上の価値が私にあるのかしら

          仕合わせ

          いちばん綺麗な景色は目に焼き付けておくから いつも2番目に綺麗な景色しか形に残らない だから私が最幸じゃないように見えるかもしれないけど 私の心は誰よりも彩やかよ

          仕合わせ

          脊椎が軋むくらい抱き締めて

          脊椎が軋むくらい抱き締めて

          AM6:30

          朝早くに聞こえる犬の吠える声も、 うるさいくらいの鳥のさえずりも、 毎朝必ず雨戸を叩く雀も、 全てが私の暮らしてきた必然の環境で、 嫌なわけじゃないの、これが当たり前なの だからこれが無くなることが想像できないの 犬の吠える声は車のエンジン音になって、 鳥のさえずりは無機質なアラーム音になって、 雨戸を叩く雀は隣で目覚める君になるのでしょう 嫌なわけじゃないの、これを当たり前にするの だから手をとって連れ出してよ ここから連れ出してよ

          上手くかわせる人間はすごい

          今まで世の中は良い人間しか居ないと思っていて どうしようも無いやつにもどこかしら救える要素が存在してると思ってた。 本当にどうしようも無いやつは存在して、 本当に関わらない方が良いやつは存在してる 自分を守るには関わらないのが1番だけど 自分の為に関わらないといけない時もある 上手くかわせる人間はすごい

          上手くかわせる人間はすごい

          2023/06/22 01:54:12

          昨日も今日もきっと明日も 満足に動けない毎日です 自分の行動が自分の首を絞めて、 さらに動けなくなってくんですね 全て自覚してるよ さよなら、過去のわたし

          2023/06/22 01:54:12

          届いてないの。

          独りよがりの世界に他人の言葉は要らないし 私の世界に貴方が入る隙はないから 何言ってもいいよ何やってもいいよ そんな事で私が揺らぐなんて思ったか

          届いてないの。

          気持ち悪い=狂おしいほど魅力的

          気持ち悪い=狂おしいほど魅力的

          気持ちの散歩

          気持ちの散歩

          人生最期は幸福であれ

          私、死ぬ時はみんなに見守られながら 「あー素敵な人生だった」って言いながら死にたいの。 って言った君は 今日 僕の目の前で 「もう一度君に会いたかった」 と言ってしんだね

          人生最期は幸福であれ

          静寂

          降る雪が止まっていた 落ちることなく沈むことなく ただそこに居た 静けさに心奪われてしまった この時が続けばいいのに、と 出来る限り長く、長く、永く

          縁があったら

          結婚すると思ってたよ 結婚しなくて良かったな、 結婚したら同じご飯を食べなくちゃいけなくて 結婚したら同じ時間に眠らなくちゃいけなくて 結婚したら同じお風呂に入らなくちゃいけない 結婚したらお揃いのパジャマで おはようからおはようまで一緒で 体温を感じながら眠りについて 朝日に照らされる寝顔を眺めて 眠そうな君のくるくるの寝癖を直して 慌ただしい朝を共に走り抜けて 泣き顔もイライラも嬉しそうな顔も、笑顔も 全て僕の目の届く場所で巡り巡って行く 結構い

          縁があったら

          砂時計

          目覚ましの音が頭に響く。 重たい瞼を無理やり開けた。 痛いほどに刺さる日光を振りほどき、起き上がった。 苦いコーヒーと甘いトーストの匂いが漂う中、 まだ起きてない頭に問いかける。 僕の隣にはまだ少し熱を持った影が 頼りなく、申し訳なさそうにしていた。 あぁそうか、今日は君の方が先だったんだね 幸福は、いきなり空から降ってきた。 手に入れて、大切にしようと決めた瞬間 それは手からこぼれ落ちた。 あわててかきあつめたけど元には戻らなかった。 だが、手の中に少し残

          砂時計