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スマホのガラスコーティング剤なるものについて考える。フィルムとどう違うのか。
常に持ち歩くスマートフォンやノートPCは、いつも画面が割れる危険が付きまとう。
十分に進化してきたものなので耐久性は比較的高く、1日の多くの時間を占める場合もある家電としてはかなり優秀だ。
ただ、割れる。
多くの人が経験したことがあるように、割れる。
傷だらけのステンレスは美しいだろうが、割れた画面は美しくないだろう。
そもそも私のXSは両面ガラスだ。
液晶フィルム、百均にさえあるいつの間にか超コモディティ化している謎の商品だ。
最近はガラスフィルムが主流らしく、ソフトタイプのフィルムは一時期ほどの勢力は無さそうだ。
ノートPC用は流石にソフトタイプが主流のようだけどね。
劣化しづらいし、表面の傷にも強い。
運搬時の割れやすさや、割れた際の破片の危険さえ避けられればこちらの方が強いのだから間違い無いだろう。
ショックを吸収する、代わりに割れる、強くする。
液晶フィルムの役割をざっと分類してみようとするとこんな感じだろうか。
1.ショックを吸収する。
ソフトフィルムの主な役割はこれだろうか。
柔らかい素材が衝撃を吸収する。
ガラスフィルムの場合も、表面に別のガラス層を作ることで衝撃が間接的に伝わるようになるので応力も分散して引き渡しているという意味ではショックを吸収していると言うべきだろうか。
バンパーの方が好きだけどな。
2.代わりに割れる。
画面の割れた携帯を使ってる人間はまだわかる。
しかし割れたフィルムを貼ったまま使ってるやつは本気で理解できない。
お前は割れを身につけることが目的なのか。
携帯が割れていないとステータスにならないのか。
まあいいか。
3.強くする。
表現が漠然としているのだけど、今回の話題はこれだろうか。
ガラスが割れるのを防ぐには、ガラスを強くすれば良い。
シンプルだが謎だろう。
ガラスコーディングとは、ガラスを強化する加工であると言える。
ガラスは硬い。非常に硬い。なのに何故割れるのか。
モース硬度、という単位がある。
ダイヤモンドが10で〜みたいなアレだ。
ガラスが7くらいだそうだが、どう考えてもそんな固く無いと思う。
鉄が5だそうだ。
硬度にはモース硬度以外も指標があるわけなので、必ずガラスが硬いという話ではないわけだが、少なくともある尺度ではガラスは鉄よりも硬い、ということになるわけだ。
ガラスが割れやすいのは表面の傷が原因。
微細キズ、あるいはグリフィスクラックという。
鉄よりも硬いはずのガラスがすぐ割れるのは、小さい傷がたくさんついているからなのだけど、傷なんて鉄にもついてるだろと思う。
まあ鉄と違って粘りがないからなガラスは。
粘りがないから傷も成長しやすいよな。
ってことでだ、ガラスは表面の傷を減らせば理論強度に近くなるはずだ。
それがガラスコーティングというやつだ。
粒子の細かいコーティング液が微小な傷を埋めて、衝撃の際に割れる(傷が成長する)原因そのものを減らすという方法のはずなのだけど、
「ガラスコーティングが表面に硬い膜を作るよ!」っていうニュアンスに取られるので謎だ。
ガラスじゃなくても良さそうだし。
本当か。
ちなみに、カー用品としてはもっと昔からあるらしく、こちらは見た目的な傷を隠すためのものとして使われているようだ。
ツルッツルになるらしいよ。
確かにガラスの傷を埋めるレベルの補修力があるなら見た目にも影響与えそう。
ということはスマホの画面割れに使っても多少見た目が良くなるのでは・・・?
なお、最強のスマホケースはエレコムのZEROSHOCKだ。
コーティング、フィルム、ケースは共存可能なので、信仰心の関係で使用ができない方以外は積極的に保護するべきだと思うし、対応保護オプション類が豊富な機種をそもそも選ぶことをお勧めする。
以上、背面割れを後悔し続ける私でした。